散歩三昧

散歩や旅行の合間に撮った写真に簡単な説明を加えました

 

北鎌倉駅から鎌倉駅まで歩く(4)

亀ヶ谷坂切通

鎌倉七口の一つに数えられる亀ヶ谷坂切通。江戸時代、水戸光圀編纂による『新編鎌倉志』により七切通し(鎌倉七口)と名付けられたものが、現在の鎌倉七口。
その鎌倉七口の内の『亀ヶ谷坂切通』。この切通は、鎌倉時代にもあったのだろうか。それが今ひとつはっきりしない。はっきりしているのは、江戸初期には存在していたということだけ。
途中の鎌倉市教育委員会の説明板の表記によれば、13世紀中頃には切り通しとして整備されていたらしいとのこと。鎌倉時代は、1185年頃から1333年までとされる。説明板の表記通りだとすれば、残り100年ほどは鎌倉時代に切り通しが存在したことになる。
治承4(1180)年10月6日、源頼朝が安房から大軍を引き連れ鎌倉入りしたが、北から(比較的容易に)鎌倉へ入る道は此処だけだったという。頼朝はこの道を通って鎌倉へ入った。坂を下り、左にある寿福寺を通り由比ガ浜の八幡(元八幡)に向かったそうだ。目の前が海の土地でも、なかなか船を寄せられず、稲村ヶ崎が新田義貞の鎌倉攻略に際して漸く見つけた船を近くまで寄せることができる場所だったことからすると、頼朝の辿った道も首肯できるのかもしれない。そのときは切通しではなく、完全な山道だったのかなあ。
おそらく戦力上の理由から鎌倉時代の中頃に開削して切通しにしたのだろう。それ以外に、江戸初期まで鎌倉を変えるパワーを持った勢力など存在しなかったのだから、間違いないことだと思う。
いまは、歩きやすい舗装道路になり、側面の崖などに往時の切通しの跡をみることが出来る程度に留まる。わざわざ、この切通しを見るためだけに通る価値はないように思う。この先に見ておきたいものがいくつかあるから通るという人が殆どのようだ。


略図
薬王寺、岩船地蔵尊、海蔵寺、英勝寺、寿福寺を見ながら一気に鎌倉駅に向かって真南に進む最短コースだ。今回は最短コースだからではなく、名前をあげた寺々を見て回りたかったので、この切通しを歩いた。
略図
今回は、山ノ内側から扇ガ谷方面に向かう
長寿寺の門を出て、のんびりと次なる行き先である薬王寺を目指す。その辺りが扇ガ谷の一部になる。『亀ヶ谷』は現在の『扇ヶ谷』の古称だそうだ。吾妻鏡によれば源頼朝の父義朝の『亀ヶ谷』の旧邸が現在の寿福寺になったとある。
今回は、山ノ内側から扇ガ谷方面に向かう_1
今回は、山ノ内側から扇ガ谷方面に向かう_2
『この先危険につき通行注意』と書かれていてもなあ。どういう風に注意するのだろうか。行政側のエクスキューズに過ぎないなあ。
今回は、山ノ内側から扇ガ谷方面に向かう_3
今回は、山ノ内側から扇ガ谷方面に向かう_4
扇ガ谷方面から元気な子どもたちが勢い良く駆け下りてきた。最近、足腰の不調に加え、気管支の調子も下り気味で、ゆっくりのんびり歩くしかない私とは大違いだ。
今回は、山ノ内側から扇ガ谷方面に向かう_5
途中の様子
こんなものもあった。一種の六地蔵かなあ。地獄道を救う檀陀(だんだ)、餓鬼道を救う宝珠、畜生道を救う宝印、修羅道を救う持地、人道を救う除蓋障、天道を救う日光の各地蔵ということになろうが、顔の破損がひどい。これも廃仏毀釈の嵐に巻き込まれたものだろうか。
途中の様子_1
途中の様子_2
途中の様子_3
途中の様子_4
途中の様子_5
よくよく見ると脇にそれる私道もあるんだ。私の目の上2mほど。こんなところには住みたくないなあ。
途中の様子_6
あそこが一番高い地点かな。車止めがあるようだ。生活道路化しているとはいっても、完全な道路にはしていないんだ。そこで踏みとどまるのも一つの見識なのだろう。
途中の様子_7
途中の様子_8
下り坂に入った
少し下った辺りかな。これまた、ちょっときつい下り坂だ。それでも亀が引き返すほどの旧坂ではない。そうだったのは、切り通しが開削される前の山道時代のことかな。
下り坂に入った_1
下り坂に入った_2
鎌倉市の説明板
下り坂に入った_2_2
さらに少し先には、階段が。何があるのか、ちょっと上がって確認してみたかったが、私道のようで、…。
下り坂に入った_3
下り坂に入った_4
突如としてマンションの入口が。この辺り一帯は勝縁寺(坂中山正円寺、坂中観音堂などとも称されている)という寺院があった谷だとのことだ。
下り坂に入った_5
信じられないことだが、畑があった。相続税を物納した土地を市民農園にしているのかなあ。この辺で『亀ヶ谷坂切通』は事実上おしまい。このすぐ先には薬王寺がある。
下り坂に入った_6

Comments

こんばんは! 
AzTakさん、こんばんは!
北鎌倉から鎌倉までは歩いたことがありますが
AzTakさんのように険しいコースではありませんでした 汗)
あるく、歩くこと、たいしたものです♪
足腰のみならず気管支まで調子があまり良くないとの事。
「過ぎたるは猶及ばざるが如し」や「年寄りの冷や水」と言う
ことわざもあります♪
是非、是非 ご自愛くださいね 笑)
いつもいつもありがとうございます。
おはようございます! 
↑足腰と気管支が悪いんですか? 無理なさらないようご自愛下さい。12月は体調が悪ければ、無理なさらないように~^。来られたら、有馬温泉でも行きましょう。
突き当り 
切通しの最終のT字路は、鎌倉地元ゼネコンの「斉藤建設」に行く道ですな。
 
三方が山、一方が海。まさに要塞であった鎌倉の切通し。確かに興味はあるのですが、ここだけを見に行く人ってのはあまりいないでしょうね^^;その分、見ごたえ十分な記事であります^^
 
こんにちは。
七切通しの中では亀ヶ谷坂切通や極楽寺切通しが一番昔らしさがないと思いますが、らしさより、歴史的観点から史跡なんですね。
大仏とか、朝比奈、名越などの切通しは今なお鎌倉時代へ誘う
タイムトンネルのようで素敵だと思います。
ただ夜の一人歩きは不気味かも(^_^;)。

ryu
AzTakさん 
こんばんは
鎌倉の地形では切通しは欠かせないんですね。
守るに堅く、攻めるに難しい、このような地形をよく見つけたもんです。
 
良く歩かれましたね~~
腰が悪いと聞いています。無理はなさらないように・・・
昔からある街道なんですね^^
Re: こんばんは! 
> AzTakさん、こんばんは!

makira、さん、こんばんは。

> 北鎌倉から鎌倉までは歩いたことがありますが
> AzTakさんのように険しいコースではありませんでした 汗)
> あるく、歩くこと、たいしたものです♪

このコースが実は最短距離なんですよ。多くの方は建長寺に行きたいと思うので、この道は通らないと思いますが。

> 足腰のみならず気管支まで調子があまり良くないとの事。
> 「過ぎたるは猶及ばざるが如し」や「年寄りの冷や水」と言う
> ことわざもあります♪
> 是非、是非 ご自愛くださいね 笑)
> いつもいつもありがとうございます。

はい、ありがとうございます。旭川で氷点下の屋外で行動していた時はちっとも寒いと思わなかったのですが、東京の10度前後のじわっと来る寒さは堪えますね。負けないようにしなくては。
Re: おはようございます! 
kazさん、こんばんは。

> ↑足腰と気管支が悪いんですか? 無理なさらないようご自愛下さい。12月は体調が悪ければ、無理なさらないように~^。来られたら、有馬温泉でも行きましょう。

足腰はいつものことですが、気管支が以前から弱くて、ちょっと風邪をこじらせるとすぐ気管支まで影響が及ぶんです。
逼塞していると却って健康上よくありませんので、様子を見ながら、ボチボチと歩いています。
張り切って伺いますので、よろしくお願い致します。
Re: 突き当り 
senri32さん、こんばんは。

> 切通しの最終のT字路は、鎌倉地元ゼネコンの「斉藤建設」に行く道ですな。

確かにT字路に突き当たりますね。斉藤建設さんとやらには気づきませんでした。ググったら、鎌倉倶楽部とかがありました。そこは通るときに見た記憶がありました。
Re: タイトルなし 
八咫烏さん、こんばんは。

> 三方が山、一方が海。まさに要塞であった鎌倉の切通し。確かに興味はあるのですが、ここだけを見に行く人ってのはあまりいないでしょうね^^;その分、見ごたえ十分な記事であります^^

確かに切通しだけで行く方は少ないかもしれませんね。でも、名越とか釈迦堂口とかは結構厳しく面白いですよ。朝夷奈切通(朝比奈切通し)は通ったことがありませんが、こちらは、八咫烏さんが夢中になって撮りまくりそうな切通しです。
今回は、海蔵寺と英勝寺とを見たくていったようなものです。特に、海藏寺は拝観料などというものがなく、内容も充実していて、お勧めのお寺さんです。
Re: タイトルなし 
> こんにちは。

tgryuさん、こんばんは。

> 七切通しの中では亀ヶ谷坂切通や極楽寺切通しが一番昔らしさがないと思いますが、らしさより、歴史的観点から史跡なんですね。
> 大仏とか、朝比奈、名越などの切通しは今なお鎌倉時代へ誘う
> タイムトンネルのようで素敵だと思います。
> ただ夜の一人歩きは不気味かも(^_^;)。
>
> ryu

まさしくそのとおりですね。名越はとても厳しかったです。朝比奈は是非チャレンジしたい切通しです。
今回は、長寿寺を見て、その後に、切通しの先にある海蔵寺と英勝寺とに行きたかったので、このルートを選択しました。
Re: AzTakさん 
> こんばんは

のんびり熊さん、こんばんは。

> 鎌倉の地形では切通しは欠かせないんですね。
> 守るに堅く、攻めるに難しい、このような地形をよく見つけたもんです。

昔は切通しなど無く、山道を越えるしか無かったのでしょうね。そうすると、色々師匠ができるでしょうから、限定した通用口を作り、いざという時は峠のてっぺんで待ち構える戦法を撮ろうとしたのでしょう。
あれを開削するのは、大変だったと思います。
Re: タイトルなし 
土佐けんさん、こんばんは。

> 良く歩かれましたね~~
> 腰が悪いと聞いています。無理はなさらないように・・・

はい、有難うございます。

> 昔からある街道なんですね^^

おそらく、鎌倉時代の中頃に整備されたんだと思います。人力と牛馬との共同作業でしょうから、かなり大変だったと思います。

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