散歩三昧

散歩や旅行の合間に撮った写真に簡単な説明を加えました

 

北鎌倉の寺院を見て歩く(7)

建長寺(2)
法堂〈はっとう〉 (国指定重要文化財)
東日本最大の禅宗様の法堂だそうだ。棟高約20メートル、上層軒出は4.4メートル。大きさよりも、その佇まいに胸を打たれる。
当初の法堂は、建治元(1275)年、建長寺開基で五代執権の北条時頼十三回忌のときに創建された。現在の法堂は、文化11(1814)年に再建(上棟)されたもの。同じ時期に建てられた円覚寺の法堂は、応安の全山焼亡(1374年)により焼失してしまった。ということで、鎌倉では、建長寺の法堂が唯一のものとなった。

外観
外観は正面から撮ろうとすると背後の仏堂が邪魔になる。超広角レンズでも使用しない限り、斜め前方からの撮影にせざるを得ない。
法堂〈はっとう〉 (国指定重要文化財)_1
法堂〈はっとう〉 (国指定重要文化財)_2
法堂〈はっとう〉 (国指定重要文化財)_3
法堂〈はっとう〉 (国指定重要文化財)_4
堂内の様子
信じられないかもしれないが、脇に提げられている網を潜れば、堂内に入ることができる。さらに、自由に撮影することができる。
法堂〈はっとう〉 (国指定重要文化財)_5
法堂〈はっとう〉 (国指定重要文化財)_6
法堂〈はっとう〉 (国指定重要文化財)_7
法堂〈はっとう〉 (国指定重要文化財)_8
天井画
故小泉淳作画伯の作品。京都祇園にある建仁寺の巨大な天井画『双龍図』を思い出される方が少なくないことだろう。それも酷似した作品だ。それもそのはず、同じ作者なのだから。
法堂〈はっとう〉 (国指定重要文化財)_9
法堂〈はっとう〉 (国指定重要文化財)_10
千手観音像
下記説明に出てくる『大悲閣』は、どこの寺院を指しているのか調べたが、私にはわからずじまい。千手観音坐像は文化財には指定されていないようだ。弘長3(1263)年の造立であれば、当然文化財指定があってしかるべきだと思うが、…。
法堂〈はっとう〉 (国指定重要文化財)_11
法堂〈はっとう〉 (国指定重要文化財)_12
法堂の本尊には、大悲閣にあったとされる千手観音像が祀られている。1263年(弘長3年)、北条時頼が病となった際、その平癒を願って造立されたと考えられている。
釈迦苦行像
川越の寺院にもあった。あちらは許可を得てあるのだろうか、気になった。
法堂〈はっとう〉 (国指定重要文化財)_13
法堂〈はっとう〉 (国指定重要文化財)_14
本尊前の釈迦苦行像は、釈迦が極限の苦行・禁欲(断食)をしている姿を現している。
ガンダーラ文明の遺産でラホール中央博物館に安置されている像の模造。2005年(平成17年)の愛知万博に陳列された後、パキスタン国より建長寺に寄贈された。


梵鐘(国宝)
こちらも円覚寺の洪鐘も共に国宝指定で、風雨に晒されたままだ。長く保つものだなあ。但し、こちらも円覚寺の洪鐘も除夜の鐘として撞かれることはないようだ。ただし、円覚寺にいけば、正続院の鐘が撞けるようだ。その権利に外れても、普段非公開の舎利殿が間近で見られるはずだ。
梵鐘(国宝)_1
梵鐘(国宝)_2
梵鐘(国宝)_3
梵鐘(国宝)_4
建長7(1255)年に鎌倉鋳物師棟梁物部重光が鋳造したもので、大覚禅師による建長寺の銘文が浮き彫りにされている名鐘。創建当時からあるという貴重な梵鐘は茅葺の鐘楼に掛けられている。
~除夜の鐘が撞ける寺~の頁へjump
近くにあった石碑
『咳一つ聞えぬ中を天皇旗』…井上剣花坊の作だそうだ。一種の反戦の意の川柳だろう。こんなところにか。戦後に石碑をつくったのかな。
梵鐘(国宝)_5

西来庵
上述の円覚寺正続院と同様に普段は厳しく部外者の進入が禁止されている。だが、大晦日だけは、この西来庵の中に入り、鐘が撞けるようだ。う~~ん。
開山堂の手前に立つ昭堂は国指定重要文化財。見るつもりなら、大晦日の夜半に行くしかないのか。

西来庵_1
西来庵_2

Comments

AzTakさん 
こんにちは
茅葺の鐘楼、姿形が良いですねえ
2700kgの梵鐘も素晴らしいです
 
こんばんは。
建長寺法堂は江戸時代の再建だとしても
関東大震災を切り抜けることができたのは素晴らしいですね。

ryu 
 
AzTakさん、こんばんは。
堂内は明るくてそれだけでもいい感じですが、脇の網を潜れば
中に入ることもできて、なおかつ撮影が自由とはおおらかです(^-^)/

梵鐘も全体がどっしりとして、そばに人がいるのでその大きさの
ほどがわかります。
除夜の鐘は厳かで、生で聴くといっそう良いのでしょうね。
除夜の鐘が撞けるお寺は、16か所もあるのですね。
近ければ1度は聞いてみたいところです~♪
Re: AzTakさん 
> こんにちは

のんびり熊さん、こんばんは。

> 茅葺の鐘楼、姿形が良いですねえ
> 2700kgの梵鐘も素晴らしいです

あはは、そちらですか。国宝は梵鐘の方なんですが。
確かに鐘楼も素敵ですよね。こちらは、円覚寺のそれと違い、平地においてありますから、見るのに汗をカキカキ登る必要はありません。
それにしても、国宝の鐘のコンビは両方とも、除夜の鐘でも撞くことはないようです。その代わりといっては何ですが、普段立ち入れないところにある鐘をつくことが出来ます。ついでに舎利殿などと、飽きるほど眺めることができるようです。
Re: タイトルなし 
> こんばんは。

tgryuさん、こんばんは。

> 建長寺法堂は江戸時代の再建だとしても
> 関東大震災を切り抜けることができたのは素晴らしいですね。
>
> ryu 

そうですね。よほど運が良かったのか、あるいは、念を入れてつくってあったのか、倒壊を免れたようですね。下記URLを見てもびくともしていない感じです。

△建長寺
 境内の建物では、現重要文化財の山門(安永4年〔1775〕建立)と法堂(はっとう・文化11年〔1814〕)は倒壊を免れましたが、 同じく重要文化財の仏殿(正保4年〔1647〕移築)・唐門(からもん・同年移築)・昭堂(しょうどう・寛永11年〔1634〕頃の建立)をはじめ、 書院・客殿・庫裡・鐘楼・禅堂・宝蔵・総門・西来庵(せいらいあん)・半僧坊(はんそうぼう)本殿等が全壊し、 塔頭(たっちゅう)の天源院(てんげんいん)・正統院(しょうとういん)・西来庵・宝珠院(ほうしゅいん)・龍峯院(りゅうほういん)・回春院(かいしゅんいん)・禅居院(ぜんきょいん)・同契院(どうけいいん)・長寿寺等の建物も倒壊しました。 そして、現重要文化財の木造北条時頼坐像や、須弥壇(しゅみだん)と仏殿本尊の大型の地蔵菩薩坐像ほか仏像十数躯(く)が損壊し、境内の山林がところどころで崩壊しました。


写真は、こちらを見て下さい。
http://www.kcn-net.org/oldnew/sinsai17.html


PS.浄智寺の石段の鎌倉石のことを調べていたら、どうしても補修が必要になったのならば、性質が似ていて、今のところ採石が禁止されてはいない白河石を使用するということを、…などという記載がありました。凄い石があるようですね。
Re: タイトルなし 
> AzTakさん、こんばんは。

みすてぃむーんさん、こんばんは。

> 堂内は明るくてそれだけでもいい感じですが、脇の網を潜れば
> 中に入ることもできて、なおかつ撮影が自由とはおおらかです(^-^)/

そうですね。仏像そのものは、なぜだか文化財指定がなされていません。私が見た感じでは、そんじょそこらの十分や国宝級のものと比較しても、見劣りする感じはしません。そういう扱いにしている理由がわからず、そこが不満といえば不満です。

> 梵鐘も全体がどっしりとして、そばに人がいるのでその大きさの
> ほどがわかります。

2.7tって聞いただけで、びっくりしますよね。円覚寺の洪鐘は足場が悪くて、うっかりすると崖から転落しそうで間近で観察できませんでした。が、こちらは間近で見ることが出来ますね。驚いてしまうほど、分厚い鋳物なんですね。

> 除夜の鐘は厳かで、生で聴くといっそう良いのでしょうね。
> 除夜の鐘が撞けるお寺は、16か所もあるのですね。
> 近ければ1度は聞いてみたいところです~♪

どうせなら、円覚寺でしょうか。国宝の舎利殿の直ぐ側ですから、当然ながら舎利殿も見られます。
かたや、こちらは西来庵も立入禁止の場所で、将軍家からお下がりの重要文化財の中門があります。
いっぺんに見たいものですが、身体は一つしかありません。

こんばんは 
建長寺、荘厳な建物に心を奪われます!
京都にはよく行きますが、鎌倉にはまだ行ったことが無いのです・・・
鎌倉の神社仏閣巡りもしてみたいな~~
Re: こんばんは 
土佐けんさん、こんばんは。

> 建長寺、荘厳な建物に心を奪われます!
> 京都にはよく行きますが、鎌倉にはまだ行ったことが無いのです・・・
> 鎌倉の神社仏閣巡りもしてみたいな~~

大きな寺院も小さな鄙びた寺院もあります。
いいと思うかどうかは見る人の感性の問題なので、なんともいい難いところです。私の場合は、ちょっと足腰の状態が良くなると、歩いてみたくなります。

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