散歩三昧

散歩や旅行の合間に撮った写真に簡単な説明を加えました

 

川越の街を歩く(1)

秋の長雨の合間を縫って、川越の街を歩いた。平日だから空いているだろうと思っていたのに、結構な人出があった。

喜多院(1)
平安初期の天長7年(830年)に創建された古刹。慶長4年(1599年)、徳川家の尊崇が厚かった天海僧正が第27世住職として入寺し寺号を喜多院と改めてから、勢いが飛躍的に増大した。
山門(国指定重要文化財)
寛永9(1632)年、天海僧正により建立された。喜多院で現存する最古の建物。384年が経過しているのか。何度も喜多院に通っているが、これが山門で国指定の重要文化財だとは思わなかった。
山門(国指定重要文化財)

鐘楼門(附:銅鐘)(国指定重要文化財)
Wikipediaでは、元禄15(1702)年に建立とされているが、これは銅鐘の銘がそうなっているのを誤記したのではなかろうか。なお、附指定で銅鐘も記載されているが、こちらも喜多院のHPによれば、国認定美術品となっていて、食い違いがある。
喜多院のHPでは、寛永10(1633)年に建立された記録があり、大火での再建記録もないことから、寛永15(1638)年の川越大火をも免れたようだとされている。
こちらは誰が見ても立派な由緒あるものだとわかる。私でも見落としたことはない。これは、今は別組織となった仙波東照宮の門として作られたとか。
境内側(背面)からの様子
民家が写ってしまうのがやや艶消しだ。彫刻は鷹だそうだ。
鐘楼門(附:銅鐘)(国指定重要文化財)_1
鐘楼門(附:銅鐘)(国指定重要文化財)_3
鐘楼門(附:銅鐘)(国指定重要文化財)_4
鐘楼門(附:銅鐘)(国指定重要文化財)_5
道路側(前面)からの様子
彫刻は、見ての通り龍。あの立て看板などがなければなあと思うのだが、…。
鐘楼門(附:銅鐘)(国指定重要文化財)_6
鐘楼門(附:銅鐘)(国指定重要文化財)_7
鐘楼門(附:銅鐘)(国指定重要文化財)_8
鐘楼門(附:銅鐘)(国指定重要文化財)_9

多宝塔(県指定有形文化財[建造物])
これは国指定の重要文化財になっていると勘違いしていた。まだ県指定有形文化財だったんだ。寛永16(1639)年に建立された。その後、老朽化が進んだため、慈恵堂(本堂)そばに、明治43(1910)年に移築。但し、この移築で大幅な改造が施されていたため、昭和48(1973)年に、解体修理を行い、現在地に復元した。こんなことがなければ、国指定重要文化財になっていることは間違いがないのだろう。
多宝塔(県指定有形文化財[建造物])_1
多宝塔(県指定有形文化財[建造物])_2
多宝塔(県指定有形文化財[建造物])_3

慈恵堂(県指定有形文化財[建造物])
いわゆる本堂。天台宗の古刹には決まって見られる建物だが、こちらにも存在する。川越大火で焼失したが、その翌年の寛永16(1639)年には、早くも再建がなされたそうだ。なお、堂内には、正安2(1300)年に作られた銅鐘があり、国指定の重要文化財だ。年に一度、除夜の鐘として撞かれるそうだ。
慈恵堂(県指定有形文化財[建造物])_1
慈恵堂(県指定有形文化財[建造物])_2
慈恵堂(県指定有形文化財[建造物])_3

平安初期の天長7年(830年)、淳和天皇の命で円仁(慈覚大師)が建立し、当初は無量寿寺と号した。無量寿寺には北院、中院、南院があり、伏見天皇が尊海僧正に命じ関東天台宗の本山とした。後伏見天皇は東国580寺の本山としての勅書を下し、後奈良天皇は星野山の勅額を下した。永禄年間(1558年-1570年)頃までは3院が存在していたが、寛永10年(1633年)に中院のあった場所に仙波東照宮が建てられた為、中院はさらに200m南方に移動し、南院は明治の初めに廃院となり、その一角とされる場所には数十基の石の塔婆が残っている。
慶長4年(1599年)、徳川家の尊崇が厚かった天海僧正が第27世住職として入寺し、寺号を喜多院と改めた。川越藩主となった老中・酒井忠利は喜多院の再興に当たった。慶長18年(1613年)には徳川秀忠の関東天台法度により関東天台総本山と定められ、500石の寺領を賜った。寛永15年(1638年)、川越大火で山門と経蔵以外の伽藍を焼失するが、翌年、徳川家光の命で、江戸城紅葉山御殿の一部を移築した。これが今に残る客殿、書院、庫裏であり、これらを運ぶために新河岸川の舟運が開かれた。川越藩主を経て幕閣で老中にあった堀田正盛は喜多院や仙波東照宮再建の奉行を命ぜられ、天海を助けた。4代将軍・徳川家綱は200石を加増し750石・寺域48,000坪の大寺となり、徳川家に厚く保護され隆盛した。

Comments

よくおでかけになる 
ハマシリーズが終わってしまった・・・。次回は、鎌倉シリーズなどはいかが。見どころ満点ですよ。
 
こんにちは。
天海僧正は明智光秀ではないかという説もまことしやかに囁かれていますが、喜多院もその理由の一つに上げられていますよね。
家光の乳母、お福自身がたぶん光秀の重臣の娘でしたよね。
日光の明智平なども不思議な命名だし
光秀は死んだとしてもなんか関連がありそう。
そんな謎を思いながら拝観するのも楽しいでしょうね。

ryu
 
川越はいいですね
一人でも散策出来落ち着けます

本丸御殿の方は大丈夫だろうけれど
蔵の街に定休日があることご存じですか?

何度か行ってますが
2年前に行った月曜は定休日で離れたところの和菓子屋さんしか開いてません 雨や横丁も全て定休 街中がr~~~~んと静かでした

観光地なのに定休日?考えても居ませんでしたネ
そのご飴や横丁の飴やさん火事になりましたよね
そのごどうされたのかしら?
行ってみようかな! 
わたしは西国分寺経由で行くのですよ
今日は! 
川越へ行かれたんですね。
私も川越に二回行きましたが随分昔の話になります。
当時私はオリンパスのデジタル一眼カメラでEー10と言うカメラを買いました。
此のカメラはレンズ交換が出来ないデジイチで20万円近くしました。
この他外付けの広角と望遠レンズ、フラッシュなどを買いましたので高額なカメラになってしまいました。
此のカメラを首にかけて出かけたのが川越でした。
17年前になると思いますが、当時としては目立つカメラでしたが、
ピントが合わなくてもシャッターが切れたり、
最高シャッター速度が640なので明るすぎるとシャッターが切れなかったりと色々と思い出に残るカメラでした。
その後(2~3年後)今一度行きましたが、そのときはカメラはEOSー10Dでした。
私は古い町並みしか見ていませんので掲載されている寺院などは初めて見ました。
足腰、膝の状態が悪いので行かれないと思いますので此方で見せて頂きます。
色々とご心配を頂き有り難う御座いました。
AzTakさん 
こんにりは
川越は古くから水運で栄えた土地なのでしょうか。
権力者の保護も有り、寺院などもたくさん残っているんですね。
天海僧正異話もホントかどうか??
下々で囁かれているのかな?
Re: よくおでかけになる 
senri32さん、こんばんは。

> ハマシリーズが終わってしまった・・・。次回は、鎌倉シリーズなどはいかが。見どころ満点ですよ。

そうですね。そう言えば、鎌倉には暫く行っていないですね。何回かに分けて、歩いてみましょうかね。

足が萎えてしまわないためには、兎にも角にも少しでも歩くことが肝心なようです。いまは、できれば15000歩/日程度に収めるようにしています。最高でも20000歩/日は越えないように。
平均で7000歩/日程度になればと思いますが、このところの異常な長雨で、実績としては5000歩/日程度になってしまっています。
こんばんは 
徳川家縁のお寺なんですね^^
僕は家康が大好きなんですよ~
知らないお寺を見せて頂き、嬉しいです^^
Re: タイトルなし 
> こんにちは。

tgryuさん、こんばんは。

> 天海僧正は明智光秀ではないかという説もまことしやかに囁かれていますが、喜多院もその理由の一つに上げられていますよね。
> 家光の乳母、お福自身がたぶん光秀の重臣の娘でしたよね。
> 日光の明智平なども不思議な命名だし
> 光秀は死んだとしてもなんか関連がありそう。
> そんな謎を思いながら拝観するのも楽しいでしょうね。

詳しいですね。確かに、天海僧正がなぜ急に歴史に登場するようになったのか、…謎の部分が多い人物のようですね。
そのことはともかくとして、観光名所である前に寺院であるのだから、宗教活動も『護摩修行』だけでなく、寺格にふさわしい働きをすべきかと思います。何度行っても、天台声明が聞こえてきたなどという嬉しい経験がありません。
Re: タイトルなし 
ぴあのさん、こんばんは。

> 川越はいいですね
> 一人でも散策出来落ち着けます

川越に限らず、いつもどこでも単独行動しています。(^_^;)

> 本丸御殿の方は大丈夫だろうけれど
> 蔵の街に定休日があることご存じですか?

それなんですよね。蔵の街の定休日は水曜日だったかと記憶しています。やけに人が少ないなと思ったら、店も休みのところが多かったんです。今回は月曜日なので大丈夫かと思ったんですが、本丸御殿が定休日でした。これにはがっくり。
本丸御殿が一部でも残っているのは、川越城と高知城。二の丸御殿が残っているのは、二条城と掛川城。それだけしか無いので、今回も見ておきたかったのですが。
秋の長雨に祟られ、漸く行った日に定休日にぶち当たるとは、何ともついていませんね。

> 何度か行ってますが
> 2年前に行った月曜は定休日で離れたところの和菓子屋さんしか開いてません 雨や横丁も全て定休 街中がr~~~~んと静かでした
>
> 観光地なのに定休日?考えても居ませんでしたネ
> そのご飴や横丁の飴やさん火事になりましたよね
> そのごどうされたのかしら?
> 行ってみようかな! 
> わたしは西国分寺経由で行くのですよ

焼け跡は残っていませんでした。うまく再建されたような話を聞きましたが、どうなのでしょうか?
こちらは、東横線に乗り入れている東武線に乗っていきます。割安の企画切符があり、それで、市内の東武の周遊バスや路線バスも乗り放題なので、つい一部区間は歩かずにバスに乗ってしまいました。
Re: 今日は! 
yosaku03さん、こんばんは。

> 川越へ行かれたんですね。

はい、またもや行ってきました。

> 私も川越に二回行きましたが随分昔の話になります。
> 当時私はオリンパスのデジタル一眼カメラでEー10と言うカメラを買いました。
> 此のカメラはレンズ交換が出来ないデジイチで20万円近くしました。
> この他外付けの広角と望遠レンズ、フラッシュなどを買いましたので高額なカメラになってしまいました。
> 此のカメラを首にかけて出かけたのが川越でした。
> 17年前になると思いますが、当時としては目立つカメラでしたが、
> ピントが合わなくてもシャッターが切れたり、
> 最高シャッター速度が640なので明るすぎるとシャッターが切れなかったりと色々と思い出に残るカメラでした。
> その後(2~3年後)今一度行きましたが、そのときはカメラはEOSー10Dでした。
> 私は古い町並みしか見ていませんので掲載されている寺院などは初めて見ました。
> 足腰、膝の状態が悪いので行かれないと思いますので此方で見せて頂きます。
> 色々とご心配を頂き有り難う御座いました。

いろいろな事情で行けない方もいらっしゃるわけですよね。私も、他の遠くの観光地には、なかなかいけませんので、写真中心のブログを見させていただいて、いつか行くときの参考にさせてもらおうなどと考えています。が、実際には、いいなあと思っても、一人で行くのは割高になってしまうことなどから、行くことが出来たところはそれほどありません。

写真はいいものをUPしたいのですが、これがなかなかうまく行きません。写真がだめな分は、駄文で凌ごうと思いますが、こちらもできが悪く、申し訳ない限りです。
いつか突然写真がうまくなる気は全くしていません。低空飛行状態ですが、懲りずにアクセスしていただければと思います。
Re: AzTakさん 
> こんにちは

のんびり熊さん、こんばんは。

> 川越は古くから水運で栄えた土地なのでしょうか。

川越大火のあとからのようですよ。いつも新河岸川の写真を撮ってこようと想うのですが、サボってばかりで申し訳ありません。
川越大火で山門と経蔵以外の伽藍を焼失するが、翌年、徳川家光の命で、江戸城紅葉山御殿の一部を移築した。これが今に残る客殿、書院、庫裏であり、これらを運ぶために新河岸川の舟運が開かれた…


> 権力者の保護も有り、寺院などもたくさん残っているんですね。
> 天海僧正異話もホントかどうか??
> 下々で囁かれているのかな?

天海さんの力はすごいものがありましたね。どういう人物だったのか、よくわかりません。
その歴史を受け継ぐ喜多院ですが、観光名所に比重が行き過ぎて、宗教上の活動がどの程度なされているのか、よくわかりません。
Re: こんばんは 
土佐けんさん、こんばんは。

> 徳川家縁のお寺なんですね^^

天海僧正は、家康の懐刀のような存在であったようですから、以後の将軍も粗末には扱えなかったものと思います。家光に至っては、御殿の一部をくれてやったのですから、凄いことですよね。そして、慈眼堂を建てさせたんですね。

> 僕は家康が大好きなんですよ~
> 知らないお寺を見せて頂き、嬉しいです^^

川越には、本丸御殿の一部が残っています。国内に残っているのは、高知城のみなんだそうです。いつか機会があれば、高知城のそれを写真に撮って見せてくださいね。
なお、二の丸御殿は京都二条城と掛川城とに残っているようです。

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