羽黒山(3)
出羽三山神社(2)
三神合祭殿(さんじんごうさいでん)
三神合祭殿は、出羽三山詣でに来られる殆どの方のお目当てだろう。建物は、非常に大きく壮麗である。
9月末には早くも入山できなくなる月山や湯殿山。そのため、この標高の低い羽黒山で祭祀を執り行うことにしたそうだ。当初は寒冷期だけの事だったが、今は、一年を通して祭祀はこの社殿で執り行うそうだ。
社殿は、地元の人曰く、『合祭殿造りと称すべき羽黒派古修験道独自のもの』だ。確かに他ではお目にかかったことがないような独特の建物だ。そして、見事な茅葺屋根だ。屋根葺き替えにあたっては寄進をお願いしなくてはどうしようもない規模だと思われる。
側面から見た様子


正面から見た様子











黒い存在に気が付かれただろうか
一生懸命に建物を支え、その一方で不審者を見張っているのだろう。なにか見られたような気がしたのはその所為かなあ。




社殿は合祭殿造りと称すべき羽黒派古修験道独自のもので、高さ28m(9丈3尺)桁行24.2m(13間2尺)梁間17m(9間2尺4寸)で主に杉材を使用し、内部は総朱塗りで、屋根の厚さ2.1m(7尺)に及ぶ萱葺きの豪壮な建物である。
現在の合祭殿は文政元年(1818)に完成したもので当時工事に動員された大工は35,138人半を始め木挽・塗師・葺師・石工・彫物師その他の職人合わせて55,416人、手伝人足37,644人、これに要した米976余石、建設費5,275両2歩に達した。この外に多くの特志寄付を始め、山麓郷中の手伝人足56,726人程が動員された。
建設当時は赤松脂塗であったが、昭和45年~47年にかけ開山1,380年記年奉賛事業の一環として塗替修復工事が行われ、現在に見るような朱塗りの社殿となった。
平成12年、国の重要文化財に指定される。
出羽三山神社(2)
三神合祭殿(さんじんごうさいでん)
三神合祭殿は、出羽三山詣でに来られる殆どの方のお目当てだろう。建物は、非常に大きく壮麗である。
9月末には早くも入山できなくなる月山や湯殿山。そのため、この標高の低い羽黒山で祭祀を執り行うことにしたそうだ。当初は寒冷期だけの事だったが、今は、一年を通して祭祀はこの社殿で執り行うそうだ。
社殿は、地元の人曰く、『合祭殿造りと称すべき羽黒派古修験道独自のもの』だ。確かに他ではお目にかかったことがないような独特の建物だ。そして、見事な茅葺屋根だ。屋根葺き替えにあたっては寄進をお願いしなくてはどうしようもない規模だと思われる。
側面から見た様子


正面から見た様子











黒い存在に気が付かれただろうか
一生懸命に建物を支え、その一方で不審者を見張っているのだろう。なにか見られたような気がしたのはその所為かなあ。




社殿は合祭殿造りと称すべき羽黒派古修験道独自のもので、高さ28m(9丈3尺)桁行24.2m(13間2尺)梁間17m(9間2尺4寸)で主に杉材を使用し、内部は総朱塗りで、屋根の厚さ2.1m(7尺)に及ぶ萱葺きの豪壮な建物である。
現在の合祭殿は文政元年(1818)に完成したもので当時工事に動員された大工は35,138人半を始め木挽・塗師・葺師・石工・彫物師その他の職人合わせて55,416人、手伝人足37,644人、これに要した米976余石、建設費5,275両2歩に達した。この外に多くの特志寄付を始め、山麓郷中の手伝人足56,726人程が動員された。
建設当時は赤松脂塗であったが、昭和45年~47年にかけ開山1,380年記年奉賛事業の一環として塗替修復工事が行われ、現在に見るような朱塗りの社殿となった。
平成12年、国の重要文化財に指定される。
Comments
旅行もいいかも
月山神社本宮に行ってみたい。あちこち行きたい気持ちが芽生えてきちゃいます。こういう写真見てしまうと。
茅葺屋根の流線型が綺麗ですね。黒い存在感の像に見張られているようですね。約5000両も凄いですが昭和の塗り替えた費用も莫大だと思いました。
信仰の力でしょうか?
信仰の力でしょうか?
こんにちは。
茅葺屋根の神社仏閣では日本一の規模ではないでしょうか。
茅の厚さがハンパないですね。
梁の彫刻も素晴らしいの一言。
富山の井波辺りから職人に来てもらったのでしょうかね。
それとも失礼ながら山形にも最上級の職人さんがいたんでしょうか・・・。
ryu
茅葺屋根の神社仏閣では日本一の規模ではないでしょうか。
茅の厚さがハンパないですね。
梁の彫刻も素晴らしいの一言。
富山の井波辺りから職人に来てもらったのでしょうかね。
それとも失礼ながら山形にも最上級の職人さんがいたんでしょうか・・・。
ryu
Re: おはようございます!
> AzTakさん、おはようございます。
makiraさん、こんばんは。
> 出羽三山に行かれたのでしたね。
> 何より天気が良くてよかったよかった!
> 私は天気だけを心配してました。
あの超変則経路の台風がUターンして、太平洋上を北上中で、福島も宮城もかなり強い雨が降っていました。なので、今回はお天気には見放されたなと思ったのですが、『トンネルを抜けたらそこは雪国』ではあったんですが、夏の終わり。焦がすような強烈な日差しがありました。
> 出羽三山は有名ですがやはり信仰の山でしたか・・・
> 羽黒山が一番標高が低かったとは知りませんでした 汗)
羽黒山が一番低い山だろうとは思っていましたが、意外に標高が低い山でした。でも、駐車場で降りてからの道の厳しいことは、つとに有名なんです。尤も、初日は三山神社の方からのアプローチだったので、疲れ知らず。『こりゃ、楽勝だ』と、その時は思いました。
でも、最後まで、そんな楽なコースが続くわけも無しでした。此処から先は、けっこう大変でした。
makiraさん、こんばんは。
> 出羽三山に行かれたのでしたね。
> 何より天気が良くてよかったよかった!
> 私は天気だけを心配してました。
あの超変則経路の台風がUターンして、太平洋上を北上中で、福島も宮城もかなり強い雨が降っていました。なので、今回はお天気には見放されたなと思ったのですが、『トンネルを抜けたらそこは雪国』ではあったんですが、夏の終わり。焦がすような強烈な日差しがありました。
> 出羽三山は有名ですがやはり信仰の山でしたか・・・
> 羽黒山が一番標高が低かったとは知りませんでした 汗)
羽黒山が一番低い山だろうとは思っていましたが、意外に標高が低い山でした。でも、駐車場で降りてからの道の厳しいことは、つとに有名なんです。尤も、初日は三山神社の方からのアプローチだったので、疲れ知らず。『こりゃ、楽勝だ』と、その時は思いました。
でも、最後まで、そんな楽なコースが続くわけも無しでした。此処から先は、けっこう大変でした。
Re: 旅行もいいかも
senri32さん、こんばんは。
> 月山神社本宮に行ってみたい。あちこち行きたい気持ちが芽生えてきちゃいます。こういう写真見てしまうと。
三神合祭殿を参拝すると、月山の本宮はどこなのかなあ、って気になりますよね。今回のツアーではいけませんでしたが、月山の山頂にあります。しかも、もとは東北唯一の官幣大社です。軽く見てはいけません。
月山八合目から、もしくは、湯殿山神社から登るようです。月山八合目・弥陀ヶ原(みだがはら)から、月山山頂を目指す登山コースは、片道約2時間半から3時間の道のりだそうです。
我々は、月山八合目で下車し、弥陀ヶ原七弦を廻り、途中の中之宮の御田原神社出、済ませてしまいました。
根性もありませんが、ツアーなので時間もありませんでした。それで助かりましたが、若くて体力がありそうなsenri32さんは、月山神社本宮に行くべきかもしれませんね。
ただし、今年のシーズンは、今月下旬で4合目で封鎖されておしまい、それ以降は行きたくてもいけません。
> 月山神社本宮に行ってみたい。あちこち行きたい気持ちが芽生えてきちゃいます。こういう写真見てしまうと。
三神合祭殿を参拝すると、月山の本宮はどこなのかなあ、って気になりますよね。今回のツアーではいけませんでしたが、月山の山頂にあります。しかも、もとは東北唯一の官幣大社です。軽く見てはいけません。
月山八合目から、もしくは、湯殿山神社から登るようです。月山八合目・弥陀ヶ原(みだがはら)から、月山山頂を目指す登山コースは、片道約2時間半から3時間の道のりだそうです。
我々は、月山八合目で下車し、弥陀ヶ原七弦を廻り、途中の中之宮の御田原神社出、済ませてしまいました。
根性もありませんが、ツアーなので時間もありませんでした。それで助かりましたが、若くて体力がありそうなsenri32さんは、月山神社本宮に行くべきかもしれませんね。
ただし、今年のシーズンは、今月下旬で4合目で封鎖されておしまい、それ以降は行きたくてもいけません。
Re: タイトルなし
tugumi365さん、こんばんは。
> 茅葺屋根の流線型が綺麗ですね。黒い存在感の像に見張られているようですね。
黒い像は、後で調べたら以下のようでした。ニックネームまでつけられていたんですね。
正面屋根の下に黒い像四体あり、通称「力士」と言う。
1796年焼失により再建されたが、焼失以前は屋根を手で支えていた。
現在は、“縁起を担ぐ”の意味で、今の力士は肩で屋根を支えている。
力士それぞれに名前があり、
正面屋根左側から、「仙太郎」・「越後」・「出羽勘七」・「新庄小国」と言う。
> 約5000両も凄いですが、昭和の塗り替えた費用も莫大だと思いました。
> 信仰の力でしょうか?
そうなんでしょうね。お金がかかった建物は、個人の所有はおろか、法人でも難しいですよね。
宗教法人のみが古の建物を維持していくことができているようです。有難い神様のことだから、少しは気張らなくちゃという気持ちにさせる何かがあるのでしょうね。
> 茅葺屋根の流線型が綺麗ですね。黒い存在感の像に見張られているようですね。
黒い像は、後で調べたら以下のようでした。ニックネームまでつけられていたんですね。
正面屋根の下に黒い像四体あり、通称「力士」と言う。
1796年焼失により再建されたが、焼失以前は屋根を手で支えていた。
現在は、“縁起を担ぐ”の意味で、今の力士は肩で屋根を支えている。
力士それぞれに名前があり、
正面屋根左側から、「仙太郎」・「越後」・「出羽勘七」・「新庄小国」と言う。
> 約5000両も凄いですが、昭和の塗り替えた費用も莫大だと思いました。
> 信仰の力でしょうか?
そうなんでしょうね。お金がかかった建物は、個人の所有はおろか、法人でも難しいですよね。
宗教法人のみが古の建物を維持していくことができているようです。有難い神様のことだから、少しは気張らなくちゃという気持ちにさせる何かがあるのでしょうね。
Re: タイトルなし
> こんにちは。
tgryuさん、こんばんは。
> 茅葺屋根の神社仏閣では日本一の規模ではないでしょうか。
> 茅の厚さがハンパないですね。
> 梁の彫刻も素晴らしいの一言。
萱葺木造建造物として日本では最大の大きさを誇り、また神仏習合時代の名残を留める特異な造り。などとする記載もあるようです。少なくても最大級であることは間違いがないのでしょう。
私が口をあんぐりさせた様子が想像できてしまうかもしれません。
> 富山の井波辺りから職人に来てもらったのでしょうかね。
> それとも失礼ながら山形にも最上級の職人さんがいたんでしょうか・・・。
>
>
> ryu
職人がどこから来たかなど詳しいことは知りませんが、天台宗に宗旨変えして、幕府の庇護を受けるようになり、勢いがますます盛んになっていったようです。となると、職人も集めやすかったのでしょうね。
tgryuさん、こんばんは。
> 茅葺屋根の神社仏閣では日本一の規模ではないでしょうか。
> 茅の厚さがハンパないですね。
> 梁の彫刻も素晴らしいの一言。
萱葺木造建造物として日本では最大の大きさを誇り、また神仏習合時代の名残を留める特異な造り。などとする記載もあるようです。少なくても最大級であることは間違いがないのでしょう。
私が口をあんぐりさせた様子が想像できてしまうかもしれません。
> 富山の井波辺りから職人に来てもらったのでしょうかね。
> それとも失礼ながら山形にも最上級の職人さんがいたんでしょうか・・・。
>
>
> ryu
職人がどこから来たかなど詳しいことは知りませんが、天台宗に宗旨変えして、幕府の庇護を受けるようになり、勢いがますます盛んになっていったようです。となると、職人も集めやすかったのでしょうね。
こんばんは
萱葺きの社殿なんて見たことがありません!
びっくりです。
施された彫刻も素晴らしいですね~~
良いものを見せていただきました^^
びっくりです。
施された彫刻も素晴らしいですね~~
良いものを見せていただきました^^
Re: こんばんは
土佐けんさん、こんばんは。
> 萱葺きの社殿なんて見たことがありません!
> びっくりです。
茅葺屋根フェチの傾向がある私も、こんなにすごいとは思いませんでした。ポカーンと口を開けて暫し見入りました。
あの見事な曲線。触ってみたかったですが、高所恐怖症の私にできることではないし、許されることでもありません。
> 施された彫刻も素晴らしいですね~~
> 良いものを見せていただきました^^
もうちょっと良く解像できるカメラとレンズとで撮りたかったです。そんなカメラもレンズも腕前もありませんが、…。
> 萱葺きの社殿なんて見たことがありません!
> びっくりです。
茅葺屋根フェチの傾向がある私も、こんなにすごいとは思いませんでした。ポカーンと口を開けて暫し見入りました。
あの見事な曲線。触ってみたかったですが、高所恐怖症の私にできることではないし、許されることでもありません。
> 施された彫刻も素晴らしいですね~~
> 良いものを見せていただきました^^
もうちょっと良く解像できるカメラとレンズとで撮りたかったです。そんなカメラもレンズも腕前もありませんが、…。
出羽三山に行かれたのでしたね。
何より天気が良くてよかったよかった!
私は天気だけを心配してました。
出羽三山は有名ですがやはり信仰の山でしたか・・・
羽黒山が一番標高が低かったとは知りませんでした 汗)