散歩三昧

散歩や旅行の合間に撮った写真に簡単な説明を加えました

 

またもや日本民家園に行ってきた(12)

(17)伊藤家住宅(国重文)
以前に取り上げた同じく国指定の重要文化財である旧北村家住宅と何かと対比される。ほぼ同じ頃の家屋であるし、建てられていた場所もそれほど離れても居ない。
伊藤家住宅は多摩丘陵南西部の橘樹郡金程村(川崎市麻生区金程)の農家で、江戸時代には名主を勤めたと伝える。北村家住宅のような建築年代を示す資料はないが、17世紀末から18世紀初めごろの建築と推定されているそうだ。つまり、この日本民家園のすぐそばに存在した極めて古い民家だ。そして、この家屋の保存運動が検討されたことが、日本民家園開設のきっかけになったということだ。

間取り
間取り
外観
なかなか美しい外観だ
外観_1
縁台から直接客間に上がるように考えられていたようだ。家人に顔を合わせることなく、密談を交わせる感じだったのかな。
外観_2
外観_3
座り流しの外側
外観_4
家屋内部
デイ
畳敷きの客間。上述のとおり、縁台から直接上がることができるようになっていた。密談の種はそんなにあったのだろうか?
デイ
ヒロマ、ドマ、ミソベヤ
竹簀の子床。旧北村家住宅と同様だ。『決して贅沢はしておりません』というアピールのためなのだろうか?その証拠に、一部分、板敷きになっているところは、がっしりした板の床になっている。
ヒロマ、ドマ、ミソベヤ_1
ヒロマ、ドマ、ミソベヤ_2
ヒロマ、ドマ、ミソベヤ_3
ヒロマ、ドマ、ミソベヤ_4
ヒロマ、ドマ、ミソベヤ_5
調度品を見ても、決して貧乏ではなかったと思う
ヒロマ、ドマ、ミソベヤ_6
ドマから見ると少しだけ、ヒロマがせり出している。そこが、『座り流し』だ。現代人には耐えられないかもしれないが、昔の主婦には有難い仕掛けだったのではなかろうか。ところで、ドマの土の面が小さなコブコブになっているのにお気づきだろうか?そしてそうなっている理由はおわかりだろうか?
ヒロマ、ドマ、ミソベヤ_7
ヒロマ、ドマ、ミソベヤ_8
精米したり、餅を搗いたりしたのだろうか?
ヒロマ、ドマ、ミソベヤ_9
ミソベヤとドマとは区切られてある。暖気で味噌などが腐らないようにしたのだろうか?
ヒロマ、ドマ、ミソベヤ_10
ドマには竈がある他、簡易の囲炉裏もあったようだ。いちいち、ヒロマのお湯をもらうのも面倒だったからか?
ヒロマ、ドマ、ミソベヤ_11

民家園誕生のきっかけとなった川崎の民家
土間はミソベヤとダイドコロに分かれています。ヒロマ境の一番奥は板の間を張り出して炊事場とし、「すわり流し」 と水がめが置かれています。ヒロマは家の中心となる部屋で、囲炉裏の後方は台所、前方は日常生活や接客の場として使われました。ここは竹簀子でできた床です。
ヒロマの上手にはデイ(座敷)とヘヤ(寝室)が続きます。デイは正式な座敷で、出入りには土庇に置いた縁台を使いました。なお、正面の格子窓は「シシよけ窓」などと呼ばれ、関東の古民家に一般的なものです。
なおこの住宅は、民家としては神奈川県で最初に重要文化財に指定されました。この家の保存運動をきっかけに誕生したのが日本民家園です。

Comments

 
こんにちは。
母の実家は農家でしたが、貧農だったのでかなり粗末でした。
この伊藤家は質素ではありますがさすが名主だけあってずっと立派です。
風呂は五右衛門風呂で水道などないので水を交換するには4,5日に1回くらい、子供ながらに臭くて入りたくなかったです(^_^;)。

ryu
五右衛門風呂 
茨城の霞ケ浦出身の親父の実家は、五右衛門風呂でした。毎日水変えて、入っても、ちっとも臭くなかったけどな。
AzTakさん 
こんばんは
農家、田舎の豪商などの家を見るといつも思うのは、お上、に遠慮していることです。
土地などを守ってくれる名目かも知れませんが、ほとんど搾取階級だと思います。
武力には敵わないのでしょうが、それにしても、かなり酷かった事も有ったでしょう。
 
AzTakさん、こんばんは。
日本民家園は古民家が沢山あるのですね。

部屋数が少ないように思えても、それぞれの広さもあり台所や物置の
スペースも広いです。座り流しはアイディアでーす。
この家が17世紀末から18世紀初め頃の建築かと思うと感慨深いですね。

藁葺屋根は本当に立派で軒下から屋根の厚みを見ると尚よく出来て
いると関心するばかりです~(^-^)
Re: タイトルなし 
> こんにちは。

tgryuさん、こんばんは。

> 母の実家は農家でしたが、貧農だったのでかなり粗末でした。
> この伊藤家は質素ではありますがさすが名主だけあってずっと立派です。
> 風呂は五右衛門風呂で水道などないので水を交換するには4,5日に1回くらい、子供ながらに臭くて入りたくなかったです(^_^;)。
>
> ryu

この民家園の建物は、後代になって一部建て直したりしてしても、そもそもの形状に復原するようにしているようです。
多分、移築前にはどこかに五右衛門風呂くらいは用意していたことでしょうが、江戸も相当に古い建屋ですから、当然、風呂は無しですね。たらいで行水する程度だったのでしょうね。
湧き水などを簡単に引くことが出来たところと、わざわざ汲みに行く必要があったところとでは、随分、生活の楽さ加減が違ってきたことでしょうね。
tgryuさんは、かなりきれい好きだったようですね。私は鈍感な方なので、仰有られるようなことは気にならなかったです。それより、五右衛門風呂は寄りかかるとアッチッチで、そちらがとても気になっていました。
Re: 五右衛門風呂 
senri32さん、こんばんは。

> 茨城の霞ケ浦出身の親父の実家は、五右衛門風呂でした。毎日水変えて、入っても、ちっとも臭くなかったけどな。

五右衛門風呂は鋳鉄製ですから、そんなに長い歴史はないのでは。江戸末期の民家という観点からは、ごく上級階層であった程度では。明治以降、五右衛門風呂を設置したとしても、戦争の時に供出させられたことでしょう。
内風呂が一般化するのは、そんな昔からではなかったようですよ。なので、結構綺麗になったものに入られたのかもしれませんね。
Re: AzTakさん 
> こんばんは

のんびり熊さん、こんばんは。

> 農家、田舎の豪商などの家を見るといつも思うのは、お上、に遠慮していることです。
> 土地などを守ってくれる名目かも知れませんが、ほとんど搾取階級だと思います。
> 武力には敵わないのでしょうが、それにしても、かなり酷かった事も有ったでしょう。

何時の世にもいけ好かない奴もそうでもない人も、どちらも存在したのでは。
お上に遠慮したというより、年貢に関わってくるので、間口を狭くしたり、居間をみすぼらしく見せたりしたのではないでしょうか。
Re: タイトルなし 
> AzTakさん、こんばんは。

みすてぃむーんさん、こんばんは。

> 日本民家園は古民家が沢山あるのですね。

そうですね、それも囲炉裏に火を入れての床上公開を行っている時は、細かく観察することができるのですが、何海行っても其れに合致しない建物もあったりして、好きな方は何度も通う感じのようです。
また、合掌造りや山形などの豪雪地帯の建物があったりするので、川崎に雪が降ると、足跡がつかないうちに一番乗りで訪問する人もいるようです。

> 部屋数が少ないように思えても、それぞれの広さもあり台所や物置の
> スペースも広いです。座り流しはアイディアでーす。
> この家が17世紀末から18世紀初め頃の建築かと思うと感慨深いですね。

(ΦωΦ)フフフ…、座り流しは、女性はお好きな方が少なくないようですね。昔の人でも、恐妻家の当主が居たのでしょうかね。
私は、右膝の靭帯を何度がぷつんとやってから、そういうものがすっかり苦手になりました。

> 藁葺屋根は本当に立派で軒下から屋根の厚みを見ると尚よく出来て
> いると関心するばかりです~(^-^)

そうですね。
コブコブ? 
AzTakさんこんにちは!!貴重な古民家の写真を見ていると昔の暮らしが想像できます(ほんの少しですが)。座り流しは初めて知りました。土間の土の面のコブコブ分かりませんので教えて下さい。皆さんのコメントもとても面白くて興味があります。五右衛門風呂の記憶は小1です。よその家でした。臭いの記憶がある方がいるのですね。
Re: コブコブ? 
tugumi365さん、こんにちは。

> AzTakさんこんにちは!!貴重な古民家の写真を見ていると昔の暮らしが想像できます(ほんの少しですが)。座り流しは初めて知りました。土間の土の面のコブコブ分かりませんので教えて下さい。皆さんのコメントもとても面白くて興味があります。五右衛門風呂の記憶は小1です。よその家でした。臭いの記憶がある方がいるのですね。

座り流しはどこかで見たような記憶があるのですが、思い出せません。今後、このようなことでじれったく思うことが多くなるのかもしれません。(^_^;)
五右衛門風呂は、子供心に強烈な記憶を植え付ける代物のようです。一度でも入れば、記憶に残るのかもしれませんね。

土間の土の面のコブコブは、何と我々の足跡です。私のような重量級が踏んでもゴム底の靴ではつかないと思いますが、多分硬い靴底の方が、少し天気が良くない日にドカドカやってこられると、スタンプのようにあとがつくようです。
この民家園は、丘陵地にあります。スニーカーのような靴着用がおすすめです。

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