散歩三昧

散歩や旅行の合間に撮った写真に簡単な説明を加えました

 

またもや日本民家園に行ってきた(10)

(14)太田家住宅(国重文)
分棟の雨樋は作田家でも見られたが、あちらは、移築時に当初のスタイルの復元したが、雨樋の資料が残っていなかったため、こちらの太田家住宅のものを模した。ということで、オリジナルはこちらのほうだ。
また、ここはロケット花火による火災が発生した。普通の家ならば全焼に近い燃え方だったが、うまく復元している。今でも、一部に痕跡が残る。
個人的には、国指定の重要文化財の扱いを返上しなけれないけないのではと思うのだが、そういう動きはないようだ。指定返上は、文化財所有者へのダメージが大きいのかなあ。

間取り
分棟型だけあって、ちょっと変則的な間取りになっている
https://www.youtube.com/watch?v=EkmwWVyVj_g
外観
外観_1
外観_2
家屋内部
大戸口付近
大戸の上に掛けてあるのは、慶応4年に明治政府が出した「五榜の掲示」の一枚
大戸口付近
第一札
   定
一 人タルモノ五倫ノ道ヲ正シクスヘキ事
一 鰥寡孤獨癈疾ノモノヲ憫ムヘキ事
一 人ヲ殺シ家ヲ焼キ財ヲ盗ム等ノ惡業アル間敷事
   慶應四年三月   太政官

この第三札には誠にけしからん文言があった。諸外国からの猛抗議を受けて、撤廃したそうだが、新政府のキリシタン禁教を受け継いだ。勿論、ここには掲示されていなかったが。
第三札
   定
一 切支丹邪宗門ノ儀ハ堅ク御制禁タリ若不審ナル者有之ハ其筋之役所ヘ可申出御褒美可被下事
   慶應四年三月   太政官

ドマ
相当に広い。家屋の半分以上を占める。雑穀などを収穫した後の後処理などをここで行っていたようだ。
ドマ_1
雨樋は物々しいものだ。こんな風に二つの棟の境目に流れ落ちてくる水分を受ける位置に括りつけられていた。そして、広間との取り合いもかなり変型のものだ。
ドマ_3
竈はかなり傷んでいるなあ。どうしてこんなことになったのだろうか。
ドマ_4
火災の痕跡
平成2年7月29日、生田緑地内で打ち上げられた花火が屋根に落下し、主屋のヘヤを中心に焼損した。焼失してしまったものについては、新材でそれらしく見せているようだ。
火災の痕跡_1
こちらは何とも痛ましい限り。まだ、使えるとの判断で残したようだ。
火災の痕跡_1
これは高機(進化した機織り機)だそうだ
3J8A1083_R.jpg

YouTube『火災の教訓と重要文化財蘇生の歩み-旧太田家住宅』へjump

家の中に雨どいのある二つ屋根の家
この建物は二棟が軒を接して建つ、分棟型の民家です。大戸口を入ると広い空間がひろがっています。ドマの右手がウマヤ、左手が主屋です。主屋は日常生活の場であるヒロマ、寝室であるヘヤ、そして畳敷きのザシキに分かれます。ザシキは正式な部屋で、この部屋に客人が訪れる際には土庇が出入口となりました。
広い土間では、雑穀などの農作業も行われていました。
なおこの家には、突出する馬屋や囲炉裏の位置など、南部地方の曲屋と類似する点があります。江戸時代後期には茨城県や栃木県でも曲屋が作られており、この家はその影響を受けた分棟型といえます。

Comments

 
こんにちは
花火で焼けてしまった分はちょっぴり残念ですが、見事なまでの日本家屋ですね。なんだか写真からも土や木材の匂いがただよってきそうです。昔の日本の家って、実際とても頑丈に作られていますよね。ちょっとやそっとではビクともしないような力強さも感じました^^
花火 
花火など、陸地で打ち上げるものではない。常識でしょう。こんなお遊びで、貴重な、文化財が、破壊されるとは。花火は、水上で上げる。これ常識。許可したのは、川崎市?どんな仕事してんの?
 
AZTAK さま こんにちは

当時も花火を上げて楽しんでいたようですね。
貴重な建築物が花火の落下により焼失したのは残念ですが、焼け残った建築材を再利用して再建されたようですので良かったですね。
 
こんにちは。
南会津には曲家は多いですが
2棟が斜に連結したような分棟様式は見たことがありません。
見た目の美しさを追求したわけではないと思いますが
結果として変化に富んだ美しい家屋になりましたね。

ryu
Re: タイトルなし 
> こんにちは

八咫烏さん、こんばんは。

> 花火で焼けてしまった分はちょっぴり残念ですが、見事なまでの日本家屋ですね。なんだか写真からも土や木材の匂いがただよってきそうです。昔の日本の家って、実際とても頑丈に作られていますよね。ちょっとやそっとではビクともしないような力強さも感じました^^

早い時間帯に消火し、一旦消し止めたように見えたのだそうです。それで安心して係員が帰宅した後に、再び出火したそうです。
今度は誰も居ませんでしたから、…。まだ、茅葺屋根の扱いに慣れていなかった時の残念な事故でした。大変な授業料につきました。
昔も今も安普請が圧倒的に多かったと思いますが、今にまで残ったものはしっかり建てたということなのでしょうね。
Re: 花火 
senri32さん、こんばんは。

> 花火など、陸地で打ち上げるものではない。常識でしょう。こんなお遊びで、貴重な、文化財が、破壊されるとは。花火は、水上で上げる。これ常識。許可したのは、川崎市?どんな仕事してんの?

そうですねえ。流石にどんなうっかり管理者でも、日本民家園内では火気は厳禁という扱いだったことでしょう。ここは敷地がくびれていて、隣接する生田緑地からの距離がごく短いところなんです。そこからロケット花火が打ち上げられ、茅葺屋根に着火してしまったんだそうです。
それでも、皆で真剣に消火に努め、一旦は鎮火したかに見えました。それが茅葺屋根の扱いに慣れていなかった素人集団の悲しさ。安心して、係員が帰ったあとに、再度出火したようです。

おそらく、当時の生田緑地でも花火は禁止されていたと思います。ですが、『そんなこと知ったことか』というワルが少なからず居たのでは。そういう話を耳にしていたでしょうから、川崎市としても、もう少し真剣に取り締まるべきだったのでしょう。管理不行き届きと言われても仕方のない話だったと思います。
Re: タイトルなし 
> AZTAK さま こんにちは

花さか爺サン様、こんばんは。

> 当時も花火を上げて楽しんでいたようですね。
> 貴重な建築物が花火の落下により焼失したのは残念ですが、焼け残った建築材を再利用して再建されたようですので良かったですね。

多分、悪ガキどもが隣接の施設からロケット花火を勝手に打ち上げたのでしょう。一旦は鎮火したかに見えたのですが、熾火が残っていたのでしょう。其れくらい気が付かなかったのか。気が付かなくても、不寝番をつける用心深さがなかったのか。そう思います。ナイナイ尽くしでは、燃え落ちてしまうのもやむを得ないことです。残念なことでした。
Re: タイトルなし 
> こんにちは。

tgryuさん、こんばんは。

> 南会津には曲家は多いですが
> 2棟が斜に連結したような分棟様式は見たことがありません。
> 見た目の美しさを追求したわけではないと思いますが
> 結果として変化に富んだ美しい家屋になりましたね。
>
> ryu

ちょっと不思議な形の間取りになっていますね。何故そうしたのか、ずっと考えているのですが、浅学非才の私には、まったくわかりません。
川崎市教育委員会の学芸員も、もう少し問題意識を持って調べたらと思うのですが、そういう研究はなされていないようです。
こんばんは 
茅葺屋根の家屋のそばでロケット花火?
駄目でしょう!!
解っていることだと思うけど、常識が通用しないのでしょうか・・・
悲しいです~
Re: こんばんは 
土佐けんさん、こんばんは。

> 茅葺屋根の家屋のそばでロケット花火?
> 駄目でしょう!!
> 解っていることだと思うけど、常識が通用しないのでしょうか・・・
> 悲しいです~

日本民家園がどの程度の価値のあるものなのか、隣接の生田緑地で花火遊びに興じていた悪たれ共にはわからなかったのでしょうね。そんなものがあることすら知らなかったのかもしれません。
もしかして、承知のうえで、『どうなってもいいや』と思ってやったのだったら、こんな悪質なことはありませんが。ともかく二度とこういう事件を起こしてはいけませんよね。

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