散歩三昧

散歩や旅行の合間に撮った写真に簡単な説明を加えました

 

またもや日本民家園に行ってきた(3)

三澤家住宅(県重文)
この日は、囲炉裏に火を入れていたのに、お楽しみの床上公開は行っていなかった。ボランティアの説明員の数が足りなかったからなのだろうか?石置板葺の屋根を見ると、なんだか、安普請の住宅の典型のような気がしてしまうが、実はそんなことはないようだ。以前に床上公開を行っていた時に、室内を詳しく見て回ったが、かなりしっかり造ってある住宅であることは確認済み。

間取り
結構、大きな住宅であったことがわかると思う。
間取り
外観
樋が用意された住宅だったんだ。少々くらいの降雨があってもお客様が濡れないような工夫だったようだ。
外観_1
外観_2
外観_3
玄関門
この先の玄関には式台がある本格的なもの。土地の有力者の家であることがわかる。
玄関門
みせ
縁側からでも声をかけやすい作りにしていたようだ。前回取り上げた鈴木家住宅でも気になったが、寒い日はどうしていたのだろう。昔はガラス戸など無く、障子戸を閉めてしまうと、せっかくの良さが消えてしまいそうな気がした。
みせ_1
内部には薬屋さんだけあって、その当時の器具が置いてある感じだ。百目箪笥などは、いい感じだ。
みせ_2
箱階段も贅沢な感じだ
みせ_3
『とおり』から見た様子。正式には、こちらが店口なのだろう。
みせ_5
とおり
なかなかに広いスペース。雨天時には、何かの作業をここで行う感じだったのだろうか。
とおり
おおえ
囲炉裏には火が入っていた。しかし何らかの都合があったのか、床上公開は行われなかった。
おおえ0950
だいどころ
食事の準備場所であり、食事をする場所でもあった。古民家の台所としては、普通のレベルかなあ。今のダイニングルームだと、調理しやすいようになっているが、鍋を掛けるだろう囲炉裏は隣の部屋だし、竈はとおりにあった。そして何より、流しがなかった。けっして、効率は良くなかったと思う。
女性には不便この上ない環境だったかもしれない。

だいどころ

この建物は、中山道から分かれる伊那街道の宿駅、伊那部宿にありました。農業を主とし、代々組頭をつとめてきましたが、江戸時代の末に製薬・売薬業を始めて成功しました。
外観上の特徴は、石置板葺のゆるい切妻造屋根と上手の門構え、それから式台玄関です。板葺の屋根は良材に恵まれた山間部の地域性によるものです。間取りにはこの宿場の半農半商的性格が現れています。通り土間で大戸口から敷地奥へつなぐのは町屋の特徴です。一方、土間後部をウマヤとし、囲炉裏のあるオオエを中心に構成する点はこの地方の農家と共通しています。


水車小屋(市重歴)
屋根が葺き替えられたのだが、屋根のてっぺんを見て仰天。『棟』と呼ばれるてっぺんの雨仕舞のやり方が変わっていたのだ。今までは、編んだ竹で棟の茅を巻く構造の『竹簀巻き』だったが、いつの間にか、木を組み合わせて棟を覆う構造の『置千木』に変わっていたからだ。変更した理由は何なのか。
棟のあり方について、異議が出たからなのだろうか?理解に苦しむ変更だ。


今は『置千木』に
棟_1
以前は、絵に描かれているような『竹簀巻き』だった
棟_2
内部
今でも現役で使用できる感じ。あの痔主の方の座布団なようなものの使い方をご存知だろうか。知ればなるほどと唸らさせられるものだ。
内部_1
内部_2
水車
勢い良く回っていた
水車_1
水車_2
水車_3

Comments

 
こんばんは。
私が子供の頃は石置屋根は山間部の粗家などで見られましたが
今は全く見られなくなくなりました。
三澤家住宅は立派な家なのに茅葺や瓦にしなかったのは
それなりの理由があったのでしょうね。
水車小屋の茅葺屋根が『置千木』とはやたら格式が高そうですね。

ryu
AzTakさん 
こんばんは
古民家もだいぶ少なくなっているんでしょうね。
こちらでも、身近には有りませんね。
水車小屋、水車が回っている所は有るようですが、現役で粉挽などを行っている水車小屋は有るんでしょうか?
無いでしょうね。
機械の方が早いですからね。
へぇー 
こんばんわ。屋根の上の石。木の歯車。凄い。
こんばんは 
古民家の説明に英語が併記されているんですね~~
外国の方が沢山訪れていると言うことが良く解ります^^
日本建築の美が解るかな?
Re: タイトルなし 
> こんばんは。

tgryuさん、こんばんは。

> 私が子供の頃は石置屋根は山間部の粗家などで見られましたが
> 今は全く見られなくなくなりました。

そうでしたか。私は見たことがなかったので、ここで初めてみた時はびっくり仰天しました。
スペインの巡礼路などでは、物置とか農作業小屋なのでしょうか鉄平石のような薄い石を、これと同じように使用した例を見かけました。尤も、その下で支える部分の作り方が雑なのか、朽ち果てた物が少なくありませんでしたが。

> 三澤家住宅は立派な家なのに茅葺や瓦にしなかったのは
> それなりの理由があったのでしょうね。

伊那のあたりは木材が豊富にあったからでしょうか。だとすると水分を弾く油の多い材木でしょうかね。単純な私の頭にあるのは、松の木ですかね。ひのきなどという高い材木は使わないことでしょうから。

> 水車小屋の茅葺屋根が『置千木』とはやたら格式が高そうですね。
>
> ryu

なんで変更しちゃったのでしょうかね。前は『竹簀巻き』だったんですよ。もともとは『置千木』だったと地元長野市の方からクレームが付いたのでしょうか?
Re: AzTakさん 
> こんばんは

のんびり熊さん、こんばんは。

> 古民家もだいぶ少なくなっているんでしょうね。
> こちらでも、身近には有りませんね。

ここは敷地的には、まだまだ置いておける余裕はあるそうなんだとか。その予定地で国交省の地すべりの実験をしていた時に、本当に地すべりが起きちゃったらしいです。
ということで、更に規模を確保するには、相当の地盤補強が必要なようです。
そんなときに、『なんで、川崎市に持って行ってしまったの?地元に相談してくれればよかったのに、…』というような話が次々に起こるようになり、規模的には拡張できないようです。

の頃少ない古民家の奪い合い合戦状態かもしれませんね。

> 水車小屋、水車が回っている所は有るようですが、現役で粉挽などを行っている水車小屋は有るんでしょうか?
> 無いでしょうね。
> 機械の方が早いですからね。

今でもあるかと聞かれれば、ごく少数あるのではないかと思います。杉の葉っぱを細かくし線香にするなどという利用例はテレビで見たことがありますが、今でもあるのか微妙ですね。
動力源にする場合と水を汲み上げて分水する場合とがあるようですね。
Re: へぇー 
senri32さん、こんばんは。

> こんばんわ。屋根の上の石。木の歯車。凄い。

こんなので驚いていると、この先にいったらびっくり仰天しますよ。まあ、昔の暮らしは楽ではなかったということがよく分かるかと思います。とにかく空が白み始めたら起床し、日が落ちたら、食事をしてはやいこと寝る。極めて健康的な生活だったのでしょう。
Re: こんばんは 
土佐けんさん、こんばんは。

> 古民家の説明に英語が併記されているんですね~~
> 外国の方が沢山訪れていると言うことが良く解ります^^

確かに英語で書いてあるんですが、中学1年生位の英語を習い始めた子が『作成した英訳文のようで、…。
そもそも国によって文化が全く異なるんですから、もう少し、丁寧な説明書きにしてほしいものです。日本を代表する大都市、川崎市の文化レベルがこんなものかと見下されてしまいます。
外国人は少なくはないのですが、他と比べれば、比率は低いかもしれません。

> 日本建築の美が解るかな?

其れはわかると思いますが、何故、そういうふうにしているのかもわからないと話しにならないと思うんです。もう少し、わかってもらう努力をすべきと、個人的には思っています。

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