散歩三昧

散歩や旅行の合間に撮った写真に簡単な説明を加えました

 

梅の季節の三渓園(6)

聴秋閣
よいアングルで撮ることができる小道への進入がどうしてか禁止されていた。仕方なくありきたりのアングルからの写真だけに。
聴秋閣【重要文化財】_1
聴秋閣【重要文化財】_2
聴秋閣【重要文化財】_3
聴秋閣【重要文化財】_4
聴秋閣【重要文化財】_5
2013年4月4日の様子
その昔は小舟でこの大きな敷石まで来る仕掛けになっていたようだ。密談でもしたかったのだろうか。
聴秋閣【重要文化財】_6
聴秋閣【重要文化財】_7
聴秋閣【重要文化財】_8
聴秋閣【重要文化財】_9
聴秋閣【重要文化財】_10
聴秋閣【重要文化財】_11
聴秋閣【重要文化財】1623年(元和9年)建築
徳川家光が二条城内に建て、後に春日局が賜ったと伝わる建物。各部の意匠は独創性・変化に富みますが、書院造としての格や茶亭としての機能に応じて緻密に構成されています。L字型の一段下がった杢板敷きの入口は舟で漕ぎ着ける場を想像させ、当初は水辺に面して建てられたのかもしれません。江戸時代はじめの上流武士階級の風流な文化が伝わります。
ひとこと&みどころ
この建物は江戸時代の武士 佐久間将監(さくましょうげん)の作と伝わります。小堀遠州(こぼりえんしゅう)と同時代に幕府の造営・修繕に関わる作事方を務めた人物で両者とも茶の湯に深く似た境遇であったため、遠州はライバル的存在であったのかもしれません。この建物から将監の挑戦・意欲が伺えます。

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1623年(元和9年)建築。徳川家光の命により佐久間実勝が二条城内に建築。当時は「三笠閣」と称した。これが家光の乳母の春日局に下賜され、春日局の孫の稲葉正則の江戸屋敷に移築。さらに1881年に東京府牛込区若松町(現新宿区若松町)の二条家(当時の当主は二条基弘)に移築。1922年に三溪園に移築。聴秋閣という名は三溪園に移ってからの名である。
春草廬
残念ながら補修工事中で正面に回ることができなかった。小さな茶室だが、それでも金毛窟よりは2畳分だけ広い。織田有楽斎の作品は国宝指定になっているものもあるが、こちらは重要文化財指定。
変な覆いをかけてあるので、掘っ立て小屋のように見えなくもない。織田有楽斎が苦笑していることだろう。
春草廬_1
春草廬_2
フリー画像を借用。もう少し九つの窓がわかるような画像があればよかったのだが。
春草廬_3
春草廬【重要文化財】桃山時代建築 <貸出施設>
三畳台目(さんじょうだいめ)の小間茶室は、織田有楽斎の作品と伝えられています。
ひとこと&みどころ
春草廬は、茶室内に九つの窓があることから、かつて"九窓亭"と呼ばれていました。 多くの窓を持つもので、華やかな茶室です。

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安土桃山時代建築の茶室。織田有楽斎の作といわれる。九窓亭とも呼ばれた。旧三室戸寺金蔵院(同上)より1918年移築。もとは旧三室戸寺金蔵院の客殿であった月華殿に付属していた茶室である。現在の春草廬は、月華殿から切り離され、新たに八畳の広間と水屋が付加された形になっている。外観は軒の深い切妻造り柿葺の屋根である。内部は、三畳に台目畳を加えた広ささ、点前座と向き合って床の間がある。特色は窓が多いことである。点前座に勝手付の色紙窓と風炉先窓の三つ、床の間の墨蹟窓、客座の三方に五つの合計九つの窓がある。天井は点前座が化粧屋根裏天井で、客座が一面の棹縁天井である。春草廬という名称は、同じく三溪園に移築された臨春閣とともに大阪の春日出新田八州軒から三渓が手に入れた茶室につけられていた名前であった。この建物は三溪園に建てられることはなく、松永耳庵に譲られて現在は東京国立博物館の構内に移されている。三渓は九窓亭に春草廬の名前を付け替えた。
蓮華院
金毛窟ができ、春草廬は蓮華院のあった位置に移り、蓮華院はこれまた近くの竹林の中に移った。玉突きゲームになったわけだが、どちらかというと、それぞれの建物が持つ個性を活かすローテーションだったようだ。少なくとも私はそう考えている。
新しく建てた建物であるとはいえ、下記説明の通り、土間席にある太柱は平等院鳳凰堂の古材を転用したものだといわれており、また壁面にある格子窓も鳳凰堂の部材であるといわれているそうだ。どういうコネクションがあって、そういうことになったのだろうか。
蓮華院_1
蓮華院_2
蓮華院_3
蓮華院_4
1917年(大正6年)建築。蓮華院ができた当初は現在の春草廬の位置にあったが、現在は旧天瑞寺寿塔覆堂付近の竹林の中にある。入口のすぐ近くに土間があり、その奥に六畳の広間、茶室がある。茶室は二畳中板向切逆勝手であり、雑木丸太の棹縁の天井となっている。土間席にある太柱は平等院鳳凰堂の古材を転用したものだといわれており、また壁面にある格子窓も鳳凰堂の部材であるといわれている。

Comments

AzTakさん 
こんにちは
春草盧、聴秋閣、佐久間将監、小堀遠州、織田有楽斎・・・。
このような物に眼を着けて、収集すること自体凄いです。
ただ、感心するのみです。
 
AzTakさま こんにちは
三渓園には、歴史上の人物が建築した建物が沢山ありますね。
茶室は、さすが、実業家で茶人の原三溪によって造られた日本庭園だと思います。
庭園と建築物との位置関係など並々ならぬ拘りがあったのでしょうね。
なかでも、聴秋閣は徳川家光が二条城内に建て、後に春日局に渡り、更に二条家へと渡り、最後に三渓園に移築されたようですが、原三溪の思い入れの程を感じます。
蓮華院の建築にしても、金毛窟ができ、春草廬は蓮華院のあった位置に移り、蓮華院はこれまた近くの竹林の中に移すといった具合に、それぞれの建物の個性を活かして移動させたようですね。
こうしたことからも、三渓園への思い入れは、凄いと思います。
これは必携ですね。
 
こんばんは~
歴史的な建物がたくさんある所ですね。
屋根の造りから凝っていますし、障子は温かみがあってその昔は小船で大きな
敷石まで来るようになっているのは、当時の状況を偲ばせるものでしょうか。

2013年のお写真は正面と上からでアングルが違うとまた違って見えていい
ですね^^
陽ざしや樹木の季節感と一緒に家があるのは贅沢で素敵です。
垣根も家によく似合っています。
こういう古い建物を移築するのもいいですね(^^)v
Re: AzTakさん 
> こんにちは

のんびり熊さん、こんばんは。

> 春草盧、聴秋閣、佐久間将監、小堀遠州、織田有楽斎・・・。
> このような物に眼を着けて、収集すること自体凄いです。
> ただ、感心するのみです。

明治の新耐性に激変し、誰もが生きるのに必死だった時。江戸時代までの古建築などだれも見向きもしなかったときに、よくぞ着目したものだと思います。風変わりなコレクターがいたおかげで、後世の我々がそれを楽しむことができる。有難い話です。
Re: タイトルなし 
> AzTakさま こんにちは

花さか爺サンさま、こんばんは。

> 三渓園には、歴史上の人物が建築した建物が沢山ありますね。
> 茶室は、さすが、実業家で茶人の原三溪によって造られた日本庭園だと思います。
> 庭園と建築物との位置関係など並々ならぬ拘りがあったのでしょうね。
> なかでも、聴秋閣は徳川家光が二条城内に建て、後に春日局に渡り、更に二条家へと渡り、最後に三渓園に移築されたようですが、原三溪の思い入れの程を感じます。
> 蓮華院の建築にしても、金毛窟ができ、春草廬は蓮華院のあった位置に移り、蓮華院はこれまた近くの竹林の中に移すといった具合に、それぞれの建物の個性を活かして移動させたようですね。
> こうしたことからも、三渓園への思い入れは、凄いと思います。

秀吉フェチの方だったようですから、できることならば、秀吉の遺物で園内を満たしたかったことでしょうが、本当に残っていなかったのでしょうね。しからば、…ということだったのでしょうか。

> これは必見ですね。

横浜などに来られることがありましたら、ぜひお立ち寄りください。
園内には、そのほかにも見るべきものがありますから。
Re: タイトルなし 
> こんばんは~

みすてぃむーんさん、こんばんは。

> 歴史的な建物がたくさんある所ですね。
> 屋根の造りから凝っていますし、障子は温かみがあってその昔は小船で大きな
> 敷石まで来るようになっているのは、当時の状況を偲ばせるものでしょうか。

後からつけた名前でしょうが、『聴秋閣』とは洒落た名前ですね。どんな秋を聴くのでしょうかね。

> 2013年のお写真は正面と上からでアングルが違うとまた違って見えていい
> ですね^^

少しだけ小道を上らねばなりませんが、結構いい感じに見えました。

> 陽ざしや樹木の季節感と一緒に家があるのは贅沢で素敵です。
> 垣根も家によく似合っています。
> こういう古い建物を移築するのもいいですね(^^)v

移設しただけでなく、それに合うように周囲を少しずつ手直しをして、極上の状態に仕上げたのでしょうね。完成の豊かさを感じます。

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