散歩三昧

散歩や旅行の合間に撮った写真に簡単な説明を加えました

 

またも出かけた日本民家園(12)

(16)清宮家住宅《神奈川の村》
園内で一番古いと考えられる家で、非常に閉鎖的な造りだそうだ。確かに開口部などは断然少ない感じだ。少し室内の採光性が良くないようだ。北村家住宅が328年前の建物だそうだから、それより古いとなると、350年ほど前の建物だろうか。17世紀後期と推定するだけでは、経年数がよくわからないが、その間に専門家の目から見ると時代が変わったとする要素が見られるのだろう。
建物はこの民家園からそれほど離れていない市内の多摩区登戸にあったそうだ。

外観
芝棟の植物はイチハツ。最初に見た時はぺんぺん草が生えているのだと勘違いした。5月には白い花が咲くようだ。それも見たことがあるが、ぺんぺん草の類にしてはきれいだなと思ったほどだから、鈍感すぎたようだ。
イチハツ(一初、学名:Iris tectorum )はアヤメ科アヤメ属の多年草。アヤメの類で一番先に咲くので、「一初(イチハツ)」の名があるそうだ。白い花だった記憶があるので、シロバナイチハツだと思う。

外観_1
デエは外から出入りするときの利便を考えてのことだろうが、庇を少し長く張り出してある
外観_2
茅葺き屋根の裏側にはびっしりと苔が生えている。これでも大丈夫なのか心配になるほどだ。
外観_3
屋内
間取り
間取り
デエドコ
屋内には勝手がない。炊事は目の前に小川が流れていたので、そこで行ったそうだ。
屋内_1
屋内_2
屋内_3
ヒロマ
屋内_4
土間とヒロマの境には格子窓があった。何の目的があったのだろうか。
屋内_5
デエ
屋内_6
ウラベヤ
この家のものではないと思うが、実に珍しい車長持があった。明暦三年の振袖大火の際に、これがつっかえ通せんぼして、被害を大きくしたようだ。それがために、車付きの長持は天和三年に製造を禁止されたとか。
この部屋は布団を畳んで重ねて置いてあった部屋なのだろうか。

屋内_7
屋内_8
ヘヤ
ヘヤという名前の納戸。竹簀子の間になっていたようだ。もちろん筵などなし。用事があるときは、竹踏み健康法を実践することになろう。納戸だから、それでもかまわなかったのだろうか。
屋内_9
立派な手斧梁だ
屋内_10

神奈川県指定重要文化財
旧所在地:神奈川県川崎市多摩区登戸
建物区分:農家
構造形式:寄棟造、茅葺、桁行13.6m、梁行8.2m
建築年代:17世紀後期

Comments

 
木造の家屋もよくもつものですね。400年?? 茅葺の屋根に雑草がびっしり、茅が腐って土化してしまいそうな状態ですが、これでもいいんですね。
火災が理由で、長持が作成禁止、面白い話ですね。
茅の葉で作ったキリギリス?・・、家内も千葉で教えてもらって作れます。
 
おはようございます。
子供の頃、古殿町周辺で茅葺屋根の一番上に草が生えていて
山村の農家は草が生えるほど貧しいと思っていましたが
今思えば芝棟だったんですね。
茅葺屋根の日陰は苔も生えやすいし、年中湿って茅が乾燥しないので
傷みが早いと聞きました。

白いイチハツもありますが、遠目ですが葉っぱの様子からすると
シャガかも知れませんね。

ryu
 
こんにちは
清宮家住宅は350年前の住宅ですか・・・・・・凄いです。
当時の農家の建物としては立派な物だったのでしょうね。
茅葺屋根の裏側には、緑の苔が生えておりますが、湿気が多いいと痛みも早く、屋根の吹き替えには苦労したことと思います。
車長持は珍しいですね。これが原因で道路が通行不能となり、製造中止になったとか信じがたいような話ですね。
手斧梁は当時の建築技術の高さを物語っています。

こんにちは。 
いいですね、難しいことは分かりませんが、囲炉裏の煙にあぶられて黒ずんだ手斧梁から外に逃げる煙にうっすらと日がさし、なんかホッコリする懐かしさがありますね、ここで家族が集まり食事をしたり明かりと暖をとって囲炉裏は家族の要だったのでしようね。
Re: タイトルなし 
JSKさん、こんばんは。

> 木造の家屋もよくもつものですね。400年?? 茅葺の屋根に雑草がびっしり、茅が腐って土化してしまいそうな状態ですが、これでもいいんですね。

400年までは経過していなくて350年程度だとは思いますが、丈夫で長持ちですね。
移築した際に補強したことでしょうし、その後の耐震補強などもしたでしょうから、これからも暫くは大丈夫かもしれませんね。
苔がびっしり生えているのは、川崎市が茅葺き屋根の葺き替え頻度をまめにしていないせいだと思います。
江戸東京たてもの園のボランティアも都が『渋ちんなので』とこぼしていました。川崎市も同じようなものでしょう。

> 火災が理由で、長持が作成禁止、面白い話ですね。

普通の長持ちではなく、車付きの長持ちが禁止になりました。

> 茅の葉で作ったキリギリス?・・、家内も千葉で教えてもらって作れます。

あはは、器用ですね。私は鈍臭いので、茅で指先に切り傷を作るのが関の山でしょう。
Re: タイトルなし 
> おはようございます。

tgryuさん、こんばんは。

> 子供の頃、古殿町周辺で茅葺屋根の一番上に草が生えていて
> 山村の農家は草が生えるほど貧しいと思っていましたが
> 今思えば芝棟だったんですね。

(ФωФ)フフフ・・・、普通はそう思いこんでしまいますよねえ。そういう文化に対して失礼なことを私も思ってしまいました。

> 茅葺屋根の日陰は苔も生えやすいし、年中湿って茅が乾燥しないので
> 傷みが早いと聞きました。

そうなんでしょうね。この屋根もダメにならないうちに葺き替えをお願いしたいものですね。

> 白いイチハツもありますが、遠目ですが葉っぱの様子からすると
> シャガかも知れませんね。
>
> ryu

公式解説にイチハツと書かれてありました。ほかの種ならいざ知らず、射干は3倍体(種子ができないもの)ですから、野鳥の落とした糞に含まれた種が落ちてたまたまそこに咲くというようなことはないようです。
Re: タイトルなし 
> こんにちは

花さか爺サンさま、こんばんは。

> 清宮家住宅は350年前の住宅ですか・・・・・・凄いです。

社寺仏閣以外ではなかなかこれだけ長寿の家は珍しいことでしょうね。

> 当時の農家の建物としては立派な物だったのでしょうね。
> 茅葺屋根の裏側には、緑の苔が生えておりますが、湿気が多いと痛みも早く、屋根の葺き替えには苦労したことと思います。

金持ちの川崎市ですから、もう少し頻度を短く全面葺き替えをしてほしいものですね。

> 車長持は珍しいですね。これが原因で道路が通行不能となり、製造中止になったとか信じがたいような話ですね。
> 手斧梁は当時の建築技術の高さを物語っています。

江戸の町は舗装してあったわけもなく、かなりの凸凹道だったと思います。重い荷物をいっぱい詰め込んだ車長持を道路を動かすのは相当に難しかったのではないかと思いました。長持ちに下につけられた車は、屋内用の様に見えました。車が破損したりして、思いがけない渋滞になったのかもしれません。それがもとで、死者数が増えたとあっては、放置もできなかったのだと思いました。
Re: こんにちは。 
みこたんさん、こんばんは。

> いいですね、難しいことは分かりませんが、囲炉裏の煙にあぶられて黒ずんだ手斧梁から外に逃げる煙にうっすらと日がさし、なんかホッコリする懐かしさがありますね、ここで家族が集まり食事をしたり明かりと暖をとって囲炉裏は家族の要だったのでしようね。

このあと、巨大なお屋敷も出てきますが、こういうこじんまりした家屋の方が顔を突き合わせて家族団らんという感じがあったと思います。わたしも、これくらいの家がいいなあと思いました。
こんばんは 
僕の祖父の家にもこんな風な古びた
農機具が沢山ありましたが、今はどうなっているんだろう?
どこかに寄付でもすればよかったのにな!
こんばんは。 
茅葺の日陰側には苔が付くことが多いですね。なんとなく風流で味わいがありますが、苔が付くということは湿気が多いということで、萱にはよろしくないようです。ここまで苔むすと相当傷んでるのとちがうかなあ。今の家と違って呼吸する家はメインテナンスも大変でしょうね。
Re: こんばんは 
土佐けんさん、こんばんは。

> 僕の祖父の家にもこんな風な古びた
> 農機具が沢山ありましたが、今はどうなっているんだろう?
> どこかに寄付でもすればよかったのにな!

建て替えるときに、たいていは産業廃棄物として処理されてしまうことが少なくないようですが、どうされたのでしょうね。
寄付するといっても、博物館などがない自治体では、受け取りがらないかもしれませんから。貴重な道具類なんですが。
Re: こんばんは。 
HARUさん、こんばんは。

> 茅葺の日陰側には苔が付くことが多いですね。なんとなく風流で味わいがありますが、苔が付くということは湿気が多いということで、萱にはよろしくないようです。ここまで苔むすと相当傷んでるのとちがうかなあ。今の家と違って呼吸する家はメインテナンスも大変でしょうね。

ローテーションで週1回くらいのペースで囲炉裏に火をくべているようです。が、実際に住んでいれば、それこそ毎日のように燻蒸していたはずですから、もう少し苔のつき方も少なくないのでしょうね。
斯くなる上は茅の葺き替えですが、そうそうお金が出せるものではないのでしょう。箱モノの後年負担に苦しむ自治体の先駆けなのかもしれません。箱モノなのでしょうかね。

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