散歩三昧

散歩や旅行の合間に撮った写真に簡単な説明を加えました

 

何度目かの川崎市立日本民家園(9)

(15)北村家住宅(きたむらけじゅうたく)《神奈川の村》
広瀬家住宅の土座で驚かされたが、こちらは、竹簀子床で驚かされた。一番気になったのは、長時間座っていると痛くならないのかということだった。同様に竹簀子床を採用していた伊藤家住宅が床上げ公開をしていたので、そちらで確認してみた。結論からすると、堅い座布団を敷いて座れば、痛くはなかった。多分隙間風は通り放題だと思うが、…。
よほど竹が豊富にあるのか、北側東側の外壁面にも竹材が使用されていた。余り見かけない建築資材だと思うが、どういう意図があったのだろうか?

外観
なかなかスタイルの良い家だ
外観_1
外観_2
外観_3
竹簀子床
下記の通り、畳敷きや板の間もあるわけで、それだけの資力がなかったわけではなさそうだ。それよりも、地元にたくさんある素材を利用したということなのだろう。
床上公開時以外には、『床上に上がらないでください』の表示がある。床上公開時とそうでない時とでは大きな違いがある。もう少し、ボランティアを増やして、責めて半数くらいは上がることができるようにならないものだろうか。

竹簀子床_1
竹簀子床_2
その他の屋内の様子
梁の木組もなかなか立派だ
その他の屋内の様子_1
その他の屋内の様子_2
その他の屋内の様子_3
その他の屋内の様子_4
その他の屋内の様子_5
オクやヘヤは何と畳敷きだった
オクやヘヤは何と畳敷きだった
座り流しがあるところは板張りになっていた
座り流しがあるところは板張りになっていた
国指定重要文化財
旧所在地:神奈川県秦野市堀山下
建物区分:農家(名主の家)
構造形式:寄棟造、茅葺、桁行15.6m、梁行8.9m
建築年代:貞享四年(1687)、墨書

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貞享四年の墨書が残る古民家
この建物で特筆されるのは、建築年代がはっきりしていることです。加えて、建築としても非常に優れており、日本で最も重要な民家の一つといえます。建築年代は、柱の先端に墨で記されていました。これを墨書といい、理兵衛という大工の棟梁の名前も明らかになっています。
日常生活の場であるヒロマは、竹簀子と板の間を使い分けています。竹簀子には必要に応じてムシロを敷きました。上手のオク(正座敷)には床の間が付き、ヘヤ(寝室)は畳敷で押入も備えています。このほか、ヒロマとオクに濡縁が付くなど、同じようなつくりの旧伊藤家住宅に比べ、発達した様子を示しています。
見どころポイント!
竹簀子床には厚いムシロを敷いて生活していました。
江戸時代初期の民家としては、非常に明るく開放的な造りです。
ヒロマとダイドコロ(土間)の間の柱には、ウロコのような模様があります。これは、カンナが普及する前のチョウナという刃物で削った跡です。


(16)清宮家住宅(きよみやけじゅうたく)《神奈川の村》
こちらの芝棟はイチハツが植えられている。6月下旬だったが、まだ咲いていた。最初、ぺんぺん草が生えているのだと思ったが、恥ずかしいほどの勘違いだった。
なお、茅葺屋根の修復工事中で、これ以上近寄ってみることは出来なかった。小さいけれども味わいのある家だった記憶が。見ることが出来なくて残念。

芝棟
芝棟_1
芝棟_2
外観
外観_1
外観_2
外観_3
外観_4
外観_5
神奈川県指定重要文化財
旧所在地:神奈川県川崎市多摩区登戸
建物区分:農家
構造形式:寄棟造、茅葺、桁行13.6m、梁行8.2m
建築年代:17世紀後期

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棟に花が咲く古い様式の民家
この建物は、当園にほど近い多摩区登戸にありました。
屋根は頂上を土の重さで押さえ、その土が落ちないよう草花が植えてあります。これは「芝棟」と呼ばれ、武蔵国西部の素朴な農家の姿を伝えています。
間取りは、囲炉裏のあるヒロマを中心に上手をデエ(座敷)とし、それぞれの裏に寝室と考えられる小部屋を設けています。これは、神奈川県の古式な民家に限られる形式です。また土間の梁には曲がった太い材が使われ、デエとデエドコ(土間)の境は格子で仕切られています。なお、この家はデエドコに勝手口がありません。これは、家の前の小川に流しが設けられていたためです。
見どころポイント!
屋根にはイチハツという花が植えてあり、5月には花が咲きます。
園内で一番古いと考えられる家で、非常に閉鎖的な造りです。

Comments

こんばんは! 
AzTakさん、こんばんは!
竹は硬さと柔軟さを備えた身近にあった素材だったのでしょうね!
外壁面の竹は伐採後数か月から数年間自然に枯らしたものであり、
屋根裏で数十年間囲炉裏や竈の煙で燻された煤竹などは
硬く、耐久性に富み格好の建築素材だったと思います♪
でも竹簀子床だけは我慢できそうにないですね 笑)
芝棟のイチハツが咲いた時は華やかなんでしょうね!
 
関西、特に京都は竹林の多いところです。特に南西部は筍もさることながら、いたるところが竹藪です。竹は昔から何かと建築の補助材として使われていたのでしょう。
それにしても昔の農家としては、屋根がすごいのに驚きますね。
おはようございます 
これまた驚きです、竹をそのまま並べて床にしていますね。
歩きにくいだろうし座り心地もあまりよくない気がしますが。
ただ、夏は涼しそうですけど。
こんにちは 
これは、自然に生えた草ではないわけですか。土を流さないように草の根で止める、ふ~ん、理屈はとてもよく理解できますが、屋根に草を生やすなど風流ではなくて実用だとは。これは初めて知りました。よく壊れかけの民家の屋根に草が生えていたりしますが、それを逆手にとっての造り。これは参りました。
AzTakさん 
こんにちは
300~400年もよく無事でいたもんです。
地域により建築資材も現地調達で芝棟にもいろいろ有りますね。
竹は、風流、数寄者が好むと思っていましたが、これは違うようです。
こんにちは。 
竹をうまく利用した家ですね。
竹は生長が早く真っ直ぐ伸びますから、入手も容易で使い易かったのでしょうね。
珍しい萱葺きの補修風景も見られて良かったですね。
今日は! 
厳しい暑さの中精力的に活動されているので驚いています。
私は年齢的にも体力的にも衰えてきましたので暑さが厳しい時期は写真を撮りに出かけていません。
出かけるときは涼しいところを選んで出かけるようにしています。
今日は雨の予報が出ていますが、此方は雨が降っていません。
少し雨が降って欲しいと思いますが・・・・・・

ブログの更新は暫くお休みさせて頂きますので宜しくお願い致します。
写真が撮れましたらブログを更新致しますので宜しくお願い致します。

昨日「アートアクアリウム2015」へ行ってきましたので本日ブログを更新しました。
宜しかったらご覧になってくださいね。
こんばんは 
茅葺き屋根の補修中だったんですね。
最近は茅も少なくなり、屋根を葺ける職人さんも減ってきたと
聞いています。
維持するのも大変でしょうね~
Re: こんばんは! 
> AzTakさん、こんばんは!

makiraさん、こんばんは。一泊旅行と2泊旅行とを連続して行うので、準備に追われています。遅々として進まず、真っ青です。
自転車操業状態で苦しんでいたのに、もうチョット予約記事を用意しているので、シッチャカメッチャカ状態です。

> 竹は硬さと柔軟さを備えた身近にあった素材だったのでしょうね!
> 外壁面の竹は伐採後数か月から数年間自然に枯らしたものであり、
> 屋根裏で数十年間囲炉裏や竈の煙で燻された煤竹などは
> 硬く、耐久性に富み格好の建築素材だったと思います♪

煤竹は、もらって帰りたいくらいのものですね。もちろん、いただけませんが。

> でも竹簀子床だけは我慢できそうにないですね 笑)

座っている文にはいいのでしょうが、ゴロッと横になると、むしろがチクチクするだろうし、出っ張りがあたって、痛いような気がします。1分程寝転がってみましたが、それ以上は、…。

> 芝棟のイチハツが咲いた時は華やかなんでしょうね!

なんでしょうね。私のようにぺんぺん草がはびこっていると思うような無粋な奴でも、きれいな花さんを見たら、甚だしい勘違いに気づくことでしょうね。
Re: おはようございます 
めぐるさん、こんばんは。

> これまた驚きです、竹をそのまま並べて床にしていますね。
> 歩きにくいだろうし座り心地もあまりよくない気がしますが。
> ただ、夏は涼しそうですけど。

秦野界隈には、孟宗竹から細い竹まで、いっぱいあったんでしょうね。今でこそ、神奈川県のかなり大きな都市になっていますが、その昔は純農村だったのでしょう。ある材料で、家を建てるのは当たり前だったのかも。
それにしても、厳しい住環境だったものですね。
Re: タイトルなし 
cobo-feさん、こんばんは。

> 関西、特に京都は竹林の多いところです。特に南西部は筍もさることながら、いたるところが竹藪です。竹は昔から何かと建築の補助材として使われていたのでしょう。

昔は、目黒も竹薮ばかりだったようです。目黒の名物はさんまじゃなくて筍でした。
そんな土地柄ですが、僅かに残る古民家を見ても、竹簀の子床などにはなっていません。
代官などとの駆け引きのために、苦しい生活ぶりを印象づけようと、わざと
竹簀の子床にしたのでしょうか。

> それにしても昔の農家としては、屋根がすごいのに驚きますね。

芝棟ですかね。何が雨漏りがしないためには有効だったのでしょうね。
棟はいくつかのパターンが有るようで、NHKの美の壺でも取り上げられたことがあるようです。美山は、『置千木』なんでしょうかね。
www.nhk.or.jp/tsubo/arc-20071207.html
Re: タイトルなし 
こんばんは。

> 竹の床、 板を作る技術が難しい時代なんでしょうか。簡易的な家屋とも思われませんが、ちょっと痛そうです。発想が面白いですね。初めて知りました。

どういう理由でつくったのかよくわかりません。土座と竹簀の子床とは、正直びっくりしました。
後は、屋根の天辺の『棟』と呼ばれるところの処理。色々やり方があるようです。注目してみても良いのではないでしょうか。個人的には、『置千木』というのが、好きです。
Re: こんにちは 
HARUさん、こんばんは。

> これは、自然に生えた草ではないわけですか。土を流さないように草の根で止める、ふ~ん、理屈はとてもよく理解できますが、屋根に草を生やすなど風流ではなくて実用だとは。これは初めて知りました。よく壊れかけの民家の屋根に草が生えていたりしますが、それを逆手にとっての造り。これは参りました。

屋根の天辺の『棟』と呼ばれる部分は、雨漏り対策状重要な部分だったのでしょうね。『置千木』『竹簀(たけす)巻き』『笄棟(こうがいむね)』などというやり方もあるようです。
でも、芝棟のユニークさには、ギャフンとさせられますよね。ぺんぺん草と思ってはいけなかったんですね。
Re: AzTakさん 
> こんにちは

のんびり熊さん、こんばんは。

> 300~400年もよく無事でいたもんです。
> 地域により建築資材も現地調達で芝棟にもいろいろ有りますね。

そうなんでしょうね。茅葺屋根はナンドも見ていましたが、あの天辺の『棟』の部分は余り注意して見ていませんでした。
というか、私の田舎の方では見たことがない感じです。所変われば品変わるですね。

> 竹は、風流、数寄者が好むと思っていましたが、これは違うようです。

風流、数寄者といわれたので返事をしたくなりましたが、『オマエは田舎者』と言い返されそうです。
もしかしたら、千利休がこれに出会っていたなら、気に入ったかもしれませんよ。
Re: こんにちは。 
S-masaさん、こんばんは。

> 竹をうまく利用した家ですね。
> 竹は生長が早く真っ直ぐ伸びますから、入手も容易で使い易かったのでしょうね。

確かに、容易に入手できる材料費が殆どかからない素材だったとは思いますが、…。『それを使うの』って、腰が引けています。

> 珍しい萱葺きの補修風景も見られて良かったですね。

部分補修は必ずと行っていいくらい園内の何処かでやっています。欲が出るもので、全面張替えを見たくなりました。

Re: 今日は! 
hiroさん、こんばんは。

> 厳しい暑さの中精力的に活動されているので驚いています。
> 私は年齢的にも体力的にも衰えてきましたので暑さが厳しい時期は写真を撮りに出かけていません。
> 出かけるときは涼しいところを選んで出かけるようにしています。
> 今日は雨の予報が出ていますが、此方は雨が降っていません。
> 少し雨が降って欲しいと思いますが・・・・・・

今週末は相馬野馬追を見物に行きます。そして来週は秩父にも。そんなわけで、もう暫く雨降りはなければいいなと思っています。勝手な話です。(^_^;)

> ブログの更新は暫くお休みさせて頂きますので宜しくお願い致します。
> 写真が撮れましたらブログを更新致しますので宜しくお願い致します。
>
> 昨日「アートアクアリウム2015」へ行ってきましたので本日ブログを更新しました。
> 宜しかったらご覧になってくださいね。

早速拝見させていただきました。素晴らしいものですね。
夏バテしていなかったら、見に行きたいと思います。他の方の写真を見ると、本当に参考になります。それを踏まえて撮りたいと思いますが、…。腕が違いすぎるんです。
Re: こんばんは 
土佐けんさん、こんばんは。

> 茅葺き屋根の補修中だったんですね。
> 最近は茅も少なくなり、屋根を葺ける職人さんも減ってきたと
> 聞いています。
> 維持するのも大変でしょうね~

『差し茅』というようですが、園内の至る所でやっています。
まあ、見るのは楽しいのですが、『ケチケチせずに全取替えせんかい』なんて、心のなかで思ったりしています。
無責任な客の心情です。(^_^;)

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