散歩三昧

散歩や旅行の合間に撮った写真に簡単な説明を加えました

 

何度目かの川崎市立日本民家園(8)

(14)太田家住宅(おおたけじゅうたく)《関東の村》
異様に広い土間がある家屋だった。分棟型ではあるが、当初の土間はそんなに広いものではなかったが、それを建て替えて広くしたようだ。そんなに農作業を屋内で行う必要があったのだろうか。
以前も書いたと思うが、平成2年7月29日、生田緑地内で打ち上げられた花火がこの家屋の屋根に落下し、主屋のヘヤを中心に焼損した大変な事故があった。復旧修理工事が行われ、平成4年10月31日に竣工した。
このような大規模な修復工事を施さなければいけなかったにもかかわらず、『国指定重要文化財』の指定を返上しなくても構わなかったのだろうか。根津神社と同じようなものかな。

外観
左奥にあるザシキが正式な部屋で、この部屋に客人が訪れる際には土庇が出入口となったとのこと。大戸口は、今で言う勝手口ということになろうか。
外観_1
外観_2
確かに分棟型なんだ。繋ぎ目に垂れてくる雨水の始末が重要問題だったとよく分かる。飛んできた落ち葉などが詰まるとえらいことになるはずだ。
外観_3
屋内を貫く雨樋の露出部分が、かなり朽ちてきている。定期的に交換する必要があったのだろうか。
外観_4
屋内
屋内_1
屋内_2
屋内_3
屋内_4
屋内_5
この道具はなんだろうか。ラベルには『スルス』と記載されていた。『摺臼』というものかなあ。
屋内_6
屋内_7
屋内_8
子どもたちが来たら、プレゼントしたり、作り方を教えたりするのだろうか。きれいなものだ。
屋内_9
屋内_10
屋内_11
屋内_12
屋内_13
家の中にある雨どい
作田家住宅にも存在した。分棟型の場合は、こうした仕掛けは不可欠だと思うが、移築の際、付属のパーツは完全に持ってくることが出来たのだろうか。多分、一番朽ちていただろう付属品なので、持参できずに来たのかもしれない。元のやり方をどこまで考慮したのだろうか。全く同じ形式だったのは、たまたまだったのだろうか?
家の中にある雨どい
国指定重要文化財
旧所在地:茨城県笠間市片庭
建物区分:農家(名主の家)、分棟型
構造形式:主屋=寄棟造、茅葺、桁行9.6m、梁行8.3m/土間=寄棟造、妻入、茅葺、桁行10.0m、梁行8.3m
建築年代:主屋=17世紀後期/土間=18世紀後期

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家の中に雨どいのある二つ屋根の家
この建物は二棟が軒を接して建つ、分棟型(ぶんとうがた)の民家です。大戸口を入ると広い空間がひろがっています。ドマの右手がウマヤ、左手が主屋です。主屋は日常生活の場であるヒロマ、寝室であるヘヤ、そして畳敷きのザシキに分かれます。ザシキは正式な部屋で、この部屋に客人が訪れる際には土庇(どびさし)が出入口となりました。
広い土間では、雑穀などの農作業も行われていました。
なおこの家には、突出する馬屋や囲炉裏の位置など、南部地方の曲屋と類似する点があります。江戸時代後期には茨城県や栃木県でも曲屋が作られており、この家はその影響を受けた分棟型といえます。
見どころポイント!
家の中に雨どいがある分棟型民家です。といが詰まると家の中に雨水があふれました。
大戸の上に掛けてあるのは、慶応4年に明治政府が出した「五榜の掲示」の一枚です。

Comments

 
おはようございます。
素晴らしい広角写真の満載で狂喜しています。
さすがは「広角のAzTakさん」!
日本家屋が持つ光と闇の空間が余すところなく表現されていますね。
本当に素晴らしいです。
それと、キヤノンの件ですが、フルサイズで 11-24mm という究極の
広角ズームが今年発売されましたね。1本いかがでしょうか?( ̄▽ ̄)
 
私にとっては初めてと言っていい家屋の方式です。広いんですね。
雨樋にすごく特徴がありますね。
冬は隙間風で寒そうな気がしますが、昔はこれが当たり前だったのかも・・・
こうして保存していることが、すごいことですね。
 
こんにちは

二棟の建物の間に大きな木をくりぬいた雨戸井が架けられた民家は珍しい造りですね。
戸井は木が腐ったり、縄を使って固定してあるようですので度々架け替えられていたのでしょうね。
戸井が落ち葉などで詰まったりすると、雨漏りで大変だった思います。
こんにちは 
屋根を合わせた部分には大きな木製の内樋が設けられていますが外部屋根の樋は茅葺きの構造上省略したのでしょうね。かわりに仕切りとして地面の雨だれが落ちる手前に石が並べられているようですが。
AzTakさん 
こんにちは
移築したとはいえ、囲炉裏に火を焚き、使用している事でより一層の長持ちをするんでしょうね。
農具などもこのような所にしか無いかもしれません。
Re: タイトルなし 
> おはようございます。

なかまちさん、こんにちは。
先ほどボランティアから戻りました。自転車を漕いで行ってきたのですが、家についた途端、空冷が亡くなり、汗が猛烈に噴き出しました。夕方クラス会に出かけるので、シャワーを浴びないことには。
東芝の社外取締役を務めているクラスメートに質問が集中しそうです。

> 素晴らしい広角写真の満載で狂喜しています。
> さすがは「広角のAzTakさん」!
> 日本家屋が持つ光と闇の空間が余すところなく表現されていますね。
> 本当に素晴らしいです。

室内は暗いし、屋外から強烈な光が射しこむし、悪戦苦闘しました。少し曇り気味の日のほうが良かったのかもしれませんが、出かけようと思う日にそう天気が言うことを聞いてはくれませんよね。。

> それと、キヤノンの件ですが、フルサイズで 11-24mm という究極の
> 広角ズームが今年発売されましたね。1本いかがでしょうか?( ̄▽ ̄)

奥さんの機嫌がいい時に、次なる手、キャノンの高級機購入を打診しようと思っていますが、その先の話ですね。(^_^;)
良いカメラと良いレンズとの組み合わせで痺れるような素敵な写真を見させていただき、自分も道具だけでもとは思っているのですが。解像力が凄いですよね。
亀さんのような歩みで何とか目標に近づいていこうとしています。
Re: タイトルなし 
cobo-feさん、こんにちは。

> 私にとっては初めてと言っていい家屋の方式です。広いんですね。
> 雨樋にすごく特徴がありますね。

北関東の栃木あたりだと雷がかなり頻繁に落ちます。笠間でもそんなに離れていませんから、それを避けるために、土間で農作業の後処理をしていたのでしょうかね。そうとしか考えられないほどの広さですね。
分棟型でなければ必要ない物々しい雨樋ですね。

> 冬は隙間風で寒そうな気がしますが、昔はこれが当たり前だったのかも・・・
> こうして保存していることが、すごいことですね。

当たり前は当たり前なんでしょうが、寒かったことでしょうね。その当時はお風呂なんて有り難いものはなかったと思いますから、囲炉裏で体がほてったら一気呵成に寝床直行だったのかも。
Re: タイトルなし 
> こんにちは

花さか爺サンさま、こんにちは。

> 二棟の建物の間に大きな木をくりぬいた雨樋が架けられた民家は珍しい造りですね。

そうですよね。大体にして分棟型なんて家屋は作らないでしょうから。『ビフォー・アフター』に出てくる困った住宅じゃあるまいし、川崎市にしてみれば、こんな手間がかかるシロモノだとは思わなかったことでしょうね。

> 樋は木が腐ったり、縄を使って固定してあるようですので度々架け替えられていたのでしょうね。
> 樋が落ち葉などで詰まったりすると、雨漏りで大変だった思います。

ここが一番気を使うメンテナンス箇所でしょうね。昔は使わなかった防腐剤や撥水剤を使ったとしても、…。自然と戦うのは楽じゃないのでしょう。
Re: こんにちは 
めぐるさん、こんにちは。

> 屋根を合わせた部分には大きな木製の内樋が設けられていますが外部屋根の樋は茅葺きの構造上省略したのでしょうね。かわりに仕切りとして地面の雨だれが落ちる手前に石が並べられているようですが。

観察が細かいですね。確かに普通の茅葺き屋根には雨樋などつけないのでしょうね。
軒下の石ですが、多分あの外側に雨を落とし、家屋が我が湿気を帯びたりしないようにしたのでしょうかね。
Re: AzTakさん 
> こんにちは

のんびり熊さん、こんにちは。

> 移築したとはいえ、囲炉裏に火を焚き、使用している事でより一層の長持ちをするんでしょうね。
> 農具などもこのような所にしか無いかもしれません。

多分、移築する際に、問題箇所は補強するんだと思います。最近では耐震性も確保しなくちゃいけなかったりして。だから、それだけでも一挙に耐用年数が伸びた上に、燻蒸して茅葺屋根を守ることもしたら、さらにさらに長持ちするかもしれませんね。
まあ、農家でもいつまでも使わなくなった農具を保存しても邪魔になるだけでしょうから、…。寂しい話です。
こんにちは。 
広い土間ですね。仕事場として使っていたのでしょうね。
家の中の雨樋とは珍しいですね。
昔の人の生活の知恵ですね。
Re: こんにちは。 
S-masaさん、こんばんは。

> 広い土間ですね。仕事場として使っていたのでしょうね。

何の仕事だったのでしょうね。余り濡らしたくない作物の処理をしたり、天日干しをしていたものを夜露にあてないように取り込むとか、そんなことをしたのでしょうか?

> 家の中の雨樋とは珍しいですね。
> 昔の人の生活の知恵ですね。

ここは、土間での作業のために雨樋が必要になった感じですね。よほど大きな農家だったのでしょうかね。
雨樋は処理の仕方を誰かに聞いたのか、自分たちで工夫したのか。何れにしても凄いものですね。
こんばんは 
家の軒を繋ぐトユ(こっちではトユと呼びます)は生活の重要な知恵ですが、アウトドアでは隣り合わせのテントの隙間にこの方法を応用してます。木の葉などがたまると水があふれて土間が水浸しなど、いろいろ大変なこともあったのでしょうね。
Re: こんばんは 
HARUさん、こんばんは。

> 家の軒を繋ぐトユ(こっちではトユと呼びます)は生活の重要な知恵ですが、アウトドアでは隣り合わせのテントの隙間にこの方法を応用してます。木の葉などがたまると水があふれて土間が水浸しなど、いろいろ大変なこともあったのでしょうね。

『トユ』っていうのですか。私は東北育ちなので、普通に『トイ』と読んでいました。首都圏では『トヨ』と呼ぶ場合も多かったようです。
父親の勤め先が東洋化学という会社の高校時代の級友がいました。その彼が、『東京で雨トヨと言うのは親父の会社の商品名からきているんだ』などと説明していましたが、本当なのかウソなのか、どうなんでしょうね。
江戸時代はプラスチックとか塩ビ製品とかはなく、こういうものでこしらえなければいけなかったんでしょうね。かけ直しなどということになれば、重くて大変だったことでしょう。さらに、葉っぱのたまり具合もウォッチしなくてはいけないとは、本当に手間がかかったのでしょうね。

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