散歩三昧

散歩や旅行の合間に撮った写真に簡単な説明を加えました

 

何度目かの川崎市立日本民家園(6)

いつの間にか、信越の村ゾーンを過ぎ、関東の村ゾーンに入ってきた。江戸時代の頃の関東の村はどんな感じだろうか。今の関東の住宅とはイメージが違うだろうか。

(11)作田家住宅(さくだけじゅうたく)《関東の村》
浦賀をほっつき歩いた時に干鰯(ほしか)の商いで潤っているということを知った。その一部は房総から運ばれてきたものだったという。この作田家は佐久田村(千葉県山武郡九十九里町作田)の名主で、同時に鰯漁の網元を勤めた有力な家柄だった。ここから浦賀にも相当量を運んだのだろう。
ということで、当時の鰯漁で潤っていた農漁村のトップクラスの家を見てみよう。

外観
何か白い塗装が施されてあった
外観_1
外観_2
外観_3
外観_4
外観_5
外観_6
分棟型の境目の雨樋
雨樋が屋内に設えられている。。太くて長い栗の木の丸太をくりぬいたもののようだ。超ワイルド。
雨樋が屋内に設えられている_1
雨樋が屋内に設えられている_2
こちらは勾配が高い上流側だろう。垂直の柱は単なるつっかえ棒だと思う。
上流側
こちらは勾配が低い下流側だろう。垂直のものは中を雨水が流れる一種の樋になっていたと思う。
下流側
見事な梁の組み方
どうやら低い平らなところで組み立ててみて、OKになったら持ち上げて据えつけたようだ。それにしても見事なものだ。
見事な梁の組み方_1
見事な梁の組み方_2
見事な梁の組み方_3
見事な梁の組み方_4
見事な梁の組み方_5
その他の屋内の様子
その他の屋内の様子_1
その他の屋内の様子_2
莚編み機
その他の屋内の様子_3
その他の屋内の様子_4
その他の屋内の様子_5
その他の屋内の様子_6
国指定重要文化財
旧所在地:千葉県山武郡九十九里町作田
建物区分:漁家(網元の家)、分棟型
構造形式:主屋=寄棟造、茅葺、桁行13.0m、梁行11.1m、風呂場及び便所付属 土間=寄棟造、妻入、茅葺、桁行11.5m、梁行5.6m
建築年代:主屋=17世紀後期、土間=18世紀後期

 ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
イワシの地引網漁で栄えた網元の家
この建物はイワシ漁で栄えた九十九里にありました。漁具小屋は海岸近くにあり、この家そのものは内陸に立地していたため、漁村の家の雰囲気はありません。外観は二棟が軒を接しているように見えます。これを分棟型(ぶんとうがた)と呼び、クリの木の半割丸太(はんわりまるた)をくり抜いた大きな雨樋が二つの屋根をつないでいます。居室部は囲炉裏のある広いカミがまず目に入ります。床の間の前身である押板(おしいた)や仏壇を備え、網元としての生活に使われた格式のある部屋です。その上手は畳敷の部屋がつづき、座敷としては最高の扱いとなっています。背後には便所と風呂が付属し、座敷と同様に上層民家の接客部分を伝える貴重な建築です。
見どころポイント!
居間の梁は松の曲材を巧みに組み合わせており、見事な造形美を見せています。
屋根が二つあり、間には大きな丸太を2つに割って作った雨樋があります。

Comments

 
AzTakさん、こんにちは♪

ここの家の梁は一見の価値ありですね。
木のカーブがなんとも芸術的^^
屋内の雨樋はナイスなアイディア~って思いました。
木をくりぬいた後に何か塗ったのでしょうか・・・
そのままだと雨が浸み込んじゃいますよね?

関東地方梅雨明けしたようですね。
AzTakさんのことだから抜かりはないでしょうが
熱中症にならないよう気をつけて散歩三昧されてくださいね。
 
居間の梁は松の曲材は、自然木を利用したものでしょうかね。
それにしても見事な住宅の構えですよね。余市にはニシン御殿というのがありましたが、まさに鰯御殿ですかね~
貴重な画像をありがとうございました。
AzTakさん 
こんにちは
見事な梁の組み方ですねえ!!
見ていて飽きません。
好き勝手に曲がった用材を見て、組み方を考えるのは大工の工夫次第。
大工もやり甲斐が有ったかもしれません。
こんにちは 
立派な家ですね~~
屋根裏の作りや梁を興味しんしんで見ていると
隣で助手は囲炉裏が良い! あそこで魚を焼いて食べたら
美味しいだろうな~と食いしん坊な発言w
 
セミの声が聞こえてきそうです
ひんやりした大きな床にゴロリと寝転がってみたいですね
 
竹や縄なども家屋を作り上げるうえで重要な素材なのですね。曲がりくねった梁もうまく組み合わせてまるで意図的にデザインしたようにも見えてきます。莚編み機なんて初めて拝見させてもらいました。
こんにちは。 
茅葺きの雨樋ははじめてみました。
昔の人の知恵!頭が下がります。
Re: タイトルなし 
> AzTakさん、こんにちは♪

Mikaさん、こんばんは。

> ここの家の梁は一見の価値ありですね。
> 木のカーブがなんとも芸術的^^

何ともセクシーな感じでした。皆さんの話を総合すると、下の平たいところで骨組みを組み上げ、それをそのまま抱え上げたようです。そう聞かされても、未だに信じられない気分です。

> 屋内の雨樋はナイスなアイディア~って思いました。
> 木をくりぬいた後に何か塗ったのでしょうか・・・
> そのままだと雨が浸み込んじゃいますよね?

角度がついていて、家の裏手に流れ出すようになっていたようです。松脂のようなものを塗っていたかまでは聞きませんでした。

> 関東地方梅雨明けしたようですね。
> AzTakさんのことだから抜かりはないでしょうが
> 熱中症にならないよう気をつけて散歩三昧されてくださいね。

そのようですね。今日は川崎市中原区の中原街道沿いを歩きましたが、途中で嫌になってショートカットしちゃいました。
家康ゆかりの小杉御殿跡とか今シリーズの冒頭に登場した原家住宅跡とかを見て回ったのですが、むちゃくちゃ暑くて、参りました。1時間ほどで退散しました。
冬だったら、自宅まで歩いて帰っても良かったのですが、この時期は死んじゃいます。
Re: タイトルなし 
cobo-feさん、こんばんは。

> 居間の梁は松の曲材は、自然木を利用したものでしょうかね。

とにかく太くて虫に食われていなさそうなものを選んだのでしょうね。
でも、あんなクネクネさんをよくぞ組み合わせることが出来たものですね。その腕前に驚かされました。民家はこんなふうに工夫して建て上げたようですね。

> それにしても見事な住宅の構えですよね。余市にはニシン御殿というのがありましたが、まさに鰯御殿ですかね~
> 貴重な画像をありがとうございました。

一番有効な肥料だったとか。もったいないなという気がしないでもありませんが、昔は、いくらでも獲れた魚だったんですよね。
鰊御殿には遠く及びません。国指定重要文化財になれたのは、偏に江戸時代の民家の様子を残しているからなんでしょう。
Re: タイトルなし 
こんばんは。

> 雨樋と梁は圧巻ですね。茅葺の家にもこういった雨樋が有効なんですね。

そうなんでしょうね。私が棟梁だったら、分棟型にはせずにいわゆる増築して屋根を伸ばすやり方にしたと思います。そうすれば、あんな物々しい仕掛けを講じなくて済んだように思います。
でもよく考えて見れば、茅葺屋根を継ぎ足すのは難しいことだったのかもしれませんね。

> 梁の工法も凄いです。素晴らしい技術と感心します。

あれは見事ですね。立派なお寺さんなどでは見られない。民家だからこそ見られるものなんでしょうかね。
Re: AzTakさん 
> こんにちは

のんびり熊さん、こんばんは。

> 見事な梁の組み方ですねえ!!
> 見ていて飽きません。
> 好き勝手に曲がった用材を見て、組み方を考えるのは大工の工夫次第。
> 大工もやり甲斐が有ったかもしれません。

こんなむちゃくちゃな組み方は、民家だからこそ実現できたのでしょうね。
見栄えを犠牲にしたようにもとれなくもありませんが、経年して黒光りするさまは、とてもセクシーです。
棟梁さんが思わず夢中になって取り組んだのでしょうね。
Re: こんにちは 
土佐けんさん、こんばんは。

> 立派な家ですね~~

お金のあった百姓さん、網元さんの家だったようですね。お寺さんとか武士・町人の家はどんなふうだったのでしょうね。

> 屋根裏の作りや梁を興味しんしんで見ていると
> 隣で助手は囲炉裏が良い! あそこで魚を焼いて食べたら
> 美味しいだろうな~と食いしん坊な発言w


ははは、私もそれを考えていました。焼いて食べるのもありですが、いっぱい獲れた時は、燻製にもして食べたようですよ。
安っぽい木材を燃やしたでしょうから、チョット煙っぽい燻製だったかもしれませんが。
Re: タイトルなし 
SONOPHOTOさん、こんばんは。

> セミの声が聞こえてきそうです
> ひんやりした大きな床にゴロリと寝転がってみたいですね

あの板張りの床にごろりとしたら気分が良いことでしょうね。冬だったら、間違いなく大風邪を引き込んでしまいそうですが。(^_^;)
Re: タイトルなし 
めぐるさん、こんばんは。

> 竹や縄なども家屋を作り上げるうえで重要な素材なのですね。曲がりくねった梁もうまく組み合わせてまるで意図的にデザインしたようにも見えてきます。

(ΦωΦ)フフフ…、そうですね。これから土座とか竹簀子床とかが出てきますよ。竹は関東地方というか、武蔵の国西部(神奈川県の丹沢に剃った地域)では大活躍したようです。

> 莚編み機なんて初めて拝見させてもらいました。

私は世田谷の民家園で初めて気づきましたが、よく考えて見れば、川崎市の民家園にこそあるはずだと当たりをつけたら、幾つもありました。
関東地方のお百姓さんたちはつましくこういうものを自作していたんでしょうかね。
Re: こんにちは。 
S-masaさん、こんばんは。

> 茅葺きの雨樋ははじめてみました。
> 昔の人の知恵!頭が下がります。

案外皆さん、見落としてしまうんですよ。こんなところにそういうものがあったなんて。
よく考えたものですね。まあ、必死だったのでしょうが。

Body

« »

08 2017
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
メッセージボードα
Information from AzTak

8月7日(月)は、早朝から長時間外出のため、私からのアクセスは遅れます。大変申し訳ありません。m(_ _)m

-- E N D --
.
.
プロフィール

AzTak

Author:AzTak
FC2ブログへようこそ!

定年後の時間たっぷりの輩です。写真撮影やプログラミングが趣味です。

当ブログは、リンクフリーです。

最新コメント
カテゴリ
フリーエリア
検索フォーム
QRコード
QR