散歩三昧

散歩や旅行の合間に撮った写真に簡単な説明を加えました

 

何度目かの川崎市立日本民家園(3)

(5)水車小屋(すいしゃごや)《信越の村》
この日は水車を回転させていた。でも、粉挽などの動力源としても実演はなかった。そこがやや残念。
水車小屋_1
水車小屋_2
水車小屋_3
水車小屋_4
水車小屋_5
水車小屋_6
川崎市重要歴史記念物
旧所在地:長野県長野市大字上ケ屋
建物区分:水車小屋
構造形式:寄棟造・妻入り、茅葺、桁行4.5m、梁行4.2m
建築年代:19世紀中期

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19世紀の巧みな動力源
水車は使用目的によって二種類に分類できます。ひとつは灌漑(かんがい)などで水を上げるのにつかうもの、もうひとつは動力として用いるものです。
この水車は後者で、米つき、粉ひき、蕎打ちなどに利用していました。
水車を動力に用いる場合、水が車輪に掛かる高さによって上掛け式、胸掛け式、下掛け式に分けることができます。上掛け式と胸掛け式の場合は水をみちびく樋(とい)が必要になりますが、下掛け式の場合は水流に直接車輪をひたします。本園の水車は上掛け式で、車輪の直径は約3.6m。傷んだ場合に修理がしやすいよう車輪は建物本体から外せるようになっています。
見どころポイント!
粉挽き、米つき、わら打ちの3つの機能が備わっています。
水車に水を導くための樋(とい)があります。


(6)佐々木家住宅(ささきけじゅうたく)《信越の村》
こちらは立派な家だと思ったが、軒は石置板葺になっていた。見せかけだけでも質素に見せたのだろうか。この家屋は普請の記録が残っている稀有の例だそうだ。その『普請願書』にも、家屋が破損したので古材を用い、また不足の分は自山の唐松を伐り出して新築したい旨を記して提出したようだが、許可が通ってしまえば、こっちのものという感じだったらしい。古材などは使われなかった。
もともと屋敷があったところは、千曲川の氾濫で地区に被害が及んだようだ。それで、被害を受けなかった佐々木家も含めて高台に集団移転したとか。集団移転の動きは、大津波のときだけでなかったんだ。

外観
全景を入れるには大戸口から離れた位置から撮るしかない。平たくいえば、大きな家屋だ。もともと大きな家屋だった上に、奥に2間を増築したから更に長細いものになった。
外観_1
外観_2
中二階の採光のため屋根の東側を「かぶと造」にしていた。なかなかスタイリッシュだ。
外観_3
外観_4
外観_5
軒はかなり前までせり出していた。
外観_6
使用する方はいないと思うけれども、使用不可なので念のため
屋内_1
屋内
こちらの家屋も当日は『床上公開』になっておらず、主に土間から見ただけだった。隅から隅まで見学したかったが、許可されていなかったので、出来なかった。
居間
屋内_2
屋内_3
中二階に上るための階段
此処が村の寺子屋だったとか。
屋内_4
ミソベヤ
焙炉と唐箕とが置いてあった。焙炉は製茶のための道具。唐箕は脱穀のための機械。
長野県南佐久郡佐久穂町のWikipediaの記述を見ると、日本民家園に旧八千穂村畑上畑から移築された旧・佐々木家住宅(国の重要文化財)が展示されていると記述されている。元の所在地は、蓼科から軽井沢に向かう途中に通った辺りだ。八千穂高原から下ってきた辺りでもそれなりに寒かったと思うが、何とかコメもお茶も栽培可能だったようだ。

屋内_5
屋内_6
風呂場
行水するものだったようだ。もちろん客人用。
屋内_7
国指定重要文化財
旧所在地:長野県南佐久郡佐久穂町畑
建物区分:農家(名主の家)
構造形式:寄棟造、一重、一部中二階、茅葺、桁行24.1m、梁行7.3m
建築年代:享保十六年(1731)、延享四年(1747)に座敷普請

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建築工事の古記録が残る名主の家
この建物は名主(なぬし)の家で、長大で軒(のき)が高く、中二階の採光のために屋根の東側を「かぶと造」としています。こうした外観の特色のほか、普請帳(ふしんちょう)や記録によって家の歴史がわかる点で重要な民家です。
まず、享保十六年(1731)の新築願から建築した年がわかり、寛保三年(1743)の普請帳から千曲川(ちくまがわ)氾濫の影響によって移築されたことがわかりました。延享四年(1747)の普請帳は座敷の増築を伝えています。上手の二室(マエデノザシキとオクノザシキ)がこれにあたり、客用の便所や風呂を備えていることからも、村内で相当な地位についたことがわかります。農家ですが紺屋を営んだ時期があり、中二階は村の寺子屋としても使われていました。
見どころポイント!
入口の便所は男性の小用で、土足のまま使えるようになっていました。
風呂場は来客の行水用で、浴槽はありませんでした。


詳しい解説がある川崎市教育委員会のHPへjump

Comments

 
観光用の水車は所々で見ることありますが、生活に密着し必要性に迫られた水車小屋が残ってる所は少ないでしょう。
自然の動力源の必要性が失われていくことは資源を消費することにつながっています。
 
おはようございます。
上から14枚目、「居間」の最初の1枚は、構図といい露出といい完璧ですね。
いいお写真を拝見して、自分もこんな歴史のある日本家屋を撮ってみたいなぁと思いました。
それにしても、いつも自由に撮り歩きのできるAzTakさんがうらやましいですよ。
ぼくもたまには一人で外出したいですよ~。
おはようございます 
水車はずいぶん大昔の機械のように思いますがこれはかなりの文明の進歩だったでしょうね。なにせ作ってしまえば何のエネルギーも使わないで動力として機能するのですから・・・まあ水力発電も原理は同じですものね。
佐々木家住宅のような縁側が好きですわ。こういう空間は住む人がおおらかで解放的な感じがしますね。
おはようございます! 
AzTakさん、おはようございます!
水車小屋は好きです♪
昭和記念公園や巾着田、確か府中の森公園にもあったような・・・
実演はなかったのですね!残念♪
厠はまるっきり外にあるようですが移設したのでしょうね!
普通は別棟にあるものですよね!
風呂はお湯をかけるだけで、下の穴からお湯が流れるんですね!
それとも湯船があったのでしょうか?
AzTakさん 
こんにちは
佐久穂町にこれが有ったなんて知りませんでした。
茅葺のメンテナンスはこれから大変でしょうね。
霧ケ峰の茅では短くてだめでしょうね。
八千穂高原には年に何回か撮りに行きます。

Re: タイトルなし 
つぅたろうさん、こんばんは。

> 観光用の水車は所々で見ることありますが、生活に密着し必要性に迫られた水車小屋が残ってる所は少ないでしょう。
> 自然の動力源の必要性が失われていくことは資源を消費することにつながっています。

地方に人が少なくなり、農業従事者が激減する時代です。水車も微妙な調整が必要だったりして、段々使用されない方向になっていったのでしょうね。自然エネルギー活用の必要性は認識しても、どう活用していくべきか、難しい時代になってしまったものです。
Re: タイトルなし 
> おはようございます。

なかまちさん、こんばんは。

> 上から14枚目、「居間」の最初の1枚は、構図といい露出といい完璧ですね。
> いいお写真を拝見して、自分もこんな歴史のある日本家屋を撮ってみたいなぁと思いました。

(ΦωΦ)フフフ…、有難うございます。
たまに休むといいなあと思うかもしれませんが、毎日が休みだと、それはそれでつらいものがあります。現役時代にもう少し趣味を開拓しておけばよかったのにと反省している日々です。
一番の趣味だったプログラミングが、使用言語ソフトが高くなり過ぎで手が出しにくくなりましたし、身体を殆ど動かさないのも不健康だなと思い、これを潔く諦めました。
それで殿の方をトボトボついていくレベルですが、写真に食いつき出しました。これがまた難物で、一向にうまくなりません。見る方も大好きなので、他の方の素晴らしい写真を拝見しては、唸っている日々です。

> それにしても、いつも自由に撮り歩きのできるAzTakさんがうらやましいですよ。
> ぼくもたまには一人で外出したいですよ~。

情けないことに、日頃は一人で放置しておかれています。斯くなる上は、単独行動を続けても、家族が安心していられるくらいのわがまま爺さんに徹しなくてはいけませんね。まだまだと思っている内に、介助者が必要になったりして、…。今のところ、ボランティアではサポートする側ですが。
何とかインナーマッスルが衰えないようにして、元気に飛び回り続けたいと思っています。でも、あと10年位したら、カップルで行動するほうがいいかなあ。
Re: おはようございます 
めぐるさん、こんばんは。

> 水車はずいぶん大昔の機械のように思いますがこれはかなりの文明の進歩だったでしょうね。なにせ作ってしまえば何のエネルギーも使わないで動力として機能するのですから・・・まあ水力発電も原理は同じですものね。

小屋の内部を見ると水車もいろんな歯車などがあり、こうした技術は洋の東西を問わず、同じようなものなんだなあと思いました。せっかくの発明品なのに、使用頻度が激減するのはいかにももったいない話ですが、時代の流れなんですかねえ。

> 佐々木家住宅のような縁側が好きですわ。こういう空間は住む人がおおらかで解放的な感じがしますね。

あの縁側は何に使ったんでしょうかね。たくあんを漬ける前に大根を天日干しにしたり、各種の乾燥処理をするのに使ったり、下のでしょうか。贅沢すぎるほど幅広の縁側ですね。
人格者の家族が住んでいたのかもしれませんね。
Re: おはようございます! 
> AzTakさん、おはようございます!

makiraさん、こんばんは。

> 水車小屋は好きです♪
> 昭和記念公園や巾着田、確か府中の森公園にもあったような・・・
> 実演はなかったのですね!残念♪

実際に粉挽に使うとか言うようなことはしていませんでした。でも、その前に行った時は、水車そのものも止まっていたので、多少は満足です。やっぱり観光用のものではなく、実用に供されていた水車はそれ相応の大きさがあるものなんですねえ。

> 厠はまるっきり外にあるようですが移設したのでしょうね!
> 普通は別棟にあるものですよね!

どうなんでしょうね。トイレなどの話にばかり皆さんを引きずり込むと、妻に叱られてしまいます。

> 風呂はお湯をかけるだけで、下の穴からお湯が流れるんですね!
> それとも湯船があったのでしょうか?

湯船は、最初の川崎市の大地主のところ以外はなかったように思います。
そもそも江戸時代末頃までは、内風呂などという便利なものはなかったようです。最初の川崎市の大地主のところ以外は全て江戸時代以前の建物でしょうから、無いのでしょう。行水や沐浴程度がせいぜいだったのではないでしょうか。
Re: AzTakさん 
> こんにちは

のんびり熊さん、こんばんは。

> 佐久穂町にこれが有ったなんて知りませんでした。

佐久穂町なんですが、元の八千穂町の方ですね。

> 茅葺のメンテナンスはこれから大変でしょうね。
> 霧ケ峰の茅では短くてだめでしょうね。

どうでしょうね。どこでも、その土地の材料を使ったと思いますが、霧ケ峰の茅はあまり大きくならないんでしょうかね。
何度も言うようですが、心がけが悪いせいで、霧ヶ峰の景色を見たことがないんです。濃い霧ばかりで。

> 八千穂高原には年に何回か撮りに行きます。

それは贅沢ですねえ。蓼科から軽井沢にはしごをした時に、通りました。これまた心がけが悪かったのか、土砂降りの雨で、せっかくの白樺林を歩くことが出来ませんでした。
こんばんは 
水車小屋と言うと、最近は観光用に作られたものはよく見ますね。
粉引きなどの設備が見られますが、実際に使えるのでしょうか?
昔は水車小屋は農家にとっては大事な動力源でしたよね^^
Re: こんばんは 
土佐けんさん、こんばんは。

> 水車小屋と言うと、最近は観光用に作られたものはよく見ますね。
> 粉引きなどの設備が見られますが、実際に使えるのでしょうか?

使えるものだと思います。これは観光用のものではなく、その昔実際に使われていたものですから、大きいしがっしりしています。当日は、水車が回っていて、当然、連動して心棒なども動いていました。ストッパが利かせてあったので、石臼を動かしたり、杵で搗いたり、…はしていませんでしたが、その一歩手前まではしていました。
まあ、古いので、あまり調子に乗って稼働させると折れてしまったりする心配もあるのでしょう。

http://www.city.mitaka.tokyo.jp/suisya/shikumi/index.html

> 昔は水車小屋は農家にとっては大事な動力源でしたよね^^

だったんでしょうね。私の田舎には残念ながらなかったんですが。水車があるところでは、重宝したことだったんでしょうね。

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