散歩三昧

散歩や旅行の合間に撮った写真に簡単な説明を加えました

 

会津若松~いわき~相馬・南相馬(6)

茶室『麟閣』(福島県指定重要文化財)
茶室というから、単に小さな建屋があるだけと思っていた。それはとんでもない思い違いで、由緒正しき茶室の佇まいにふさわしい環境がそこにあった。蒲生氏郷が利休の子少庵をかくまったお陰で、今日の茶道の隆盛ににつながっていったのか。茶道の歴史上も貴重な400年を経た建物なのだ。千家再興の地として茶人に知られ、その故をもって他の茶室にはない、三千家各家元の扁額が掲げられているとは、本当にすごいことだ。
何故、福島県指定重要文化財の扱いにとどめるのか、不思議でならない。

『麟閣』
躙口
躙口_1
躙口_2
床に向かう方向(麟閣東側)から見た様子
表千家14代家元而妙斎千宗左氏による扁額(平成2年)
床に向かう方向から見た様子_1
床に向かう方向から見た様子_2
裏側から見た様子
裏側から見た様子
説明図
説明図
『蒲鶴亭(ほかくてい)』
建屋の左側部分をそのように称する。全部含めて『麟閣』なのだと思っていたが、大間違いだったようだ。
蒲鶴亭(ほかくてい)_1
蒲鶴亭(ほかくてい)_2
蒲鶴亭(ほかくてい)_3
蒲鶴亭(ほかくてい)_4
蒲鶴亭(ほかくてい)_5
蒲鶴亭(ほかくてい)_6
麟閣とつながる形で建っています。無駄を省いた茶室麟閣とは異なり、装飾をすることが許されています。少庵が削ったという「赤松の床柱」も見ることができます。(森川家から移築復元)
茶室『麟閣』案内図
茶室『麟閣』案内図
『麟閣』の入口と出口
入口
裏千家15代家元・鵬雲斎 千宗室氏による扁額(平成7年)
『麟閣』の入口と出口_1
『麟閣』の入口と出口_2
『麟閣』の入口と出口_3
『麟閣』の入口と出口_4
出口
武者小路千家14代家元・不徹斎千宗守氏による扁額(平成16年)
『麟閣』の入口と出口_5
『麟閣』の周囲にめぐらされた塀
『麟閣』の周囲にめぐらされた塀
付属の施設等
寄付
『よりつき』と読ませる。席入りまでの手順があるんだ。
寄付_1
寄付_2
外露地に構えられる建物で、茶会に先立って客が連客と待ち合わせたり、身支度を整えて、席入りの準備をするための施設です。(森川家から移築復元)
中門
中門_1
中門_2
中門_3
腰掛待合
腰掛待合_1
腰掛待合_2
小さな庭
小さな庭_1
小さな庭_2
抹茶を頂いた。束の間だが、殿様気分がした。茶席菓子も美味だった。
小さな庭_3
薯藷饅頭(じょうようまんじゅう)は、小豆の皮を取り除き炊きあげた皮むき餡を丹念にすりおろした「つくねいも」と米粉の皮で包んで仕上げています

蒲生氏郷肖像画
キリシタン大名にして利休七哲の一人。よく出来た人物だったようだ。
蒲生氏郷

利休の後継と千家の再興 …記述のページにjump
少庵召出状…記述のページにjump

天正19年(1591年)、茶道の大成者である千利休は、豊臣秀吉の怒りに触れ死を命じられました。利休の茶道が途絶えるのを惜しんだ当時の会津領主蒲生氏郷は、利休の子少庵を会津にかくまい、徳川家康とともに千家復興を秀吉に願い出ました。その結果、秀吉の怒りが解け、少庵は京都に帰って千家を再興しました。千少庵の孫により、武者小路千家、表千家、裏千家の三千家が興され、今日の茶道の隆盛に至りました。
少庵が、かくまわれている間、氏郷のために作ったとされているのが「麟閣」です。千家再興の地として茶人に知られ、その故をもって他の茶室にはない、三千家各家元の扁額が掲げられています。
戊辰戦争で会津藩が敗れ若松城が取り壊される際、城下の茶人森川善兵衛は貴重な茶室が失われるのを惜しみ、明治5年(1872年)5月、麟閣を自宅へ移築しました。以来森川家は120年にわたり、その保全に努められました。平成2年(2000年)、元の場所に移築され、現在は福島県の重要文化財に指定されています。

 ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
「麟閣」は400年を超える時を経て現在に伝えられてきました。幕末から明治維新の動乱によって戊辰戦争が勃発するなか、明治元年(1868)9月、会津藩は会津戦争に敗れ、鶴ケ城も取り壊されることになります。しかし、麟閣が失われるのを惜しんだ当地の森川善兵衛は、城下の自分の屋敷に麟閣を移築したのです。
森川家は、蒲生氏郷が会津をおさめていた戦国時代から薬種商をいとなみ、代々善兵衛を名のりました。麟閣を移築したのは8代善兵衛で、名は昌茂といい、指月庵宗久の号があります。石州流怡渓派(いけいは)の茶道を学び、慶応年間には会津藩の茶堂役をつとめました。
以後、森川家は120年にわたってその維持につとめられました。平成2年には、会津若松市の市政90年を記念して、麟閣はもとの鶴ケ城に移築され、現在もその姿をとどめています。

Comments

 
一軒家まるごとの贅沢な茶室ですね。
僕も茶室といえば部屋の片隅にちょっとした部屋があり
と思ったらこんなに立派な建物にビックリです。
庭を見ながらの一服がまさに心が落ち着くでしょうね。
 
何時もたのしみにしております

色々の所にお出かけして

紹介していった抱けるので

にこにこです(*^^)v
こんにちは 
躙り口のもっともなうんちくは理解はできますが、
何やら普通でない無隠れ家のような面白さが興味をそそります。
ともあれ黄金茶室のようなものでなくともわざわざ茶室を設けるなど贅沢な気がします。
良くも悪くも茶道や華道で居住まいを正すという日本人の心なのですね。
まぁ僕は酒道で・・・(☆_*;)☆ \(^^;)
AzTakさん 
こんばんは
鱗閣と蒱鶴亭は同一の建物ではないんですね。
比較的新しく見えるのは、茅葺が新しいせいでしょうか?
中門と塀の屋根は檜皮葺でしょうか?
手の込んだ贅沢な茶席菓子ですね。
 
AzTakさん、おはようございます♪

『麟閣』は趣がありますね^^
お写真興味深く拝見しました。
いつもながらきちんと説明文も添えてくださっていたので
とてもよくわかりました。
給仕口の高さも低いのですね。
そういえば中門も低く作られていますね・・・
茶室のことはよくわからないのですが(^^;
入る時には腰を低くして入るものなのでしょうか。

建物も興味深かったですが、おまんじゅうにも興味を惹かれました(笑)
お抹茶も美味しそう。
こういうところでの飲食は、より一層美味しく感じられそうです♪
こんばんは。 
連休は、周囲の者が休みなので引きずられて遊びに忙しく(笑)、ブログ訪問も夜になってからです(笑)。千家の歴史、鶴ヶ城のなかにある庵、氏郷さんの保護、そして取り壊しを恐れて保存した経緯、いや深い話です。たしかに、県指定では物足りない気がします。
Re: タイトルなし 
ララさん、こんばんは。

> 一軒家まるごとの贅沢な茶室ですね。
> 僕も茶室といえば部屋の片隅にちょっとした部屋があり
> と思ったらこんなに立派な建物にビックリです。

利休の子少庵が、自分をかくまってくれた上に、秀吉の勘気が緩んだ頃を見計らってとりなしてくれた。
そのことに対する深い深い感謝の気持があったのでしょう。贅沢を望まないだろう氏郷に心をこめたお返しの茶室だったのだろうと思います。

> 庭を見ながらの一服がまさに心が落ち着くでしょうね。

はい、私のような下賤の者でも、この瞬間だけは殿様気分で茶菓をいただくことが出来ました。
Re: タイトルなし 
mitamuさん、こんばんは。そして、はじめまして。

> 何時もたのしみにしております
> 色々の所にお出かけして
> 紹介していただけるので
> にこにこです(*^^)v

こちらこそありがとうございます。紹介するという大それた気持ちではなく、自分用の備忘として、まとめています。やはり現地に行ってみただけでは簡単には理解できないことがあります。あるいは、その時は理解したつもりで居ても、時間が経つと忘れてしまうことも。
そうしたことがあるので、写真などを整理し、注釈代わりに少文を付けておくようにしています。
フィルムの時は、そう気安く写真を撮りまくることはできませんでしたが、いまは、かなり枚数を撮っています。
こんなブログですが、今後とも宜しくお願い致します。
Re: こんにちは 
Meguruさん、こんばんは。

> 躙り口のもっともなうんちくは理解はできますが、
> 何やら普通でない無い隠れ家のような面白さが興味をそそります。
> ともあれ黄金茶室のようなものでなくともわざわざ茶室を設けるなど贅沢な気がします。
> 良くも悪くも茶道や華道で居住まいを正すという日本人の心なのですね。
> まぁ僕は酒道で・・・(☆_*;)☆ \(^^;)

助けてくれた上に秀吉にとりなしてくれた利休の子の少庵が、筆舌に尽くせないほどの感謝の念を込めて氏郷に贈ったものなのでしょう。贅沢を好まなかっただろう氏郷に対して、質素ながらも気遣いのあふれる茶室を作って、深い深い感謝に気持ちを表したのだろうと思います。
私は飲み過ぎたわけでもないのでしょうが、脂肪肝で苦しんだ時期があり、その頃から、酒量を大幅に減らしました。いまは、下戸に近い酒量に成り下がりました。
Re: AzTakさん 
> こんばんは

のんびり熊さん、こんばんは。

> 鱗閣と蒱鶴亭は同一の建物ではないんですね。

建物としては同じ棟なんですが、用途ごとに違う名前をつけているのですね。実にややこしい話です。

> 比較的新しく見えるのは、茅葺が新しいせいでしょうか?

120年もの長きにわたり、森川家が自宅に引き取り、維持管理してきました。それが、平成2年(2000年)、会津若松市の市政90年を記念して元の場所に移築されたのです。おそらくその際に土壁は新しくしたことと思います。更に、茅葺の屋根も吹き替えただろうと思います。それで、比較的新しい建物のようにみえるかもしれませんが、400年以上もの大変な経年物件です。

> 中門と塀の屋根は檜皮葺でしょうか?

檜皮華道家は自信なしですが、樹皮葺のように見ました。

> 手の込んだ贅沢な茶席菓子ですね。

あはは、美味しかったです。尤も、甘いもの、辛いもの、酸っぱいもの、塩辛いもの、なんでも好きなので、一向に肥満体からの脱出はかないません。(^_^;)
Re: タイトルなし 
> AzTakさん、おはようございます♪

Mikaさん、こんばんは。

> 『麟閣』は趣がありますね^^
> お写真興味深く拝見しました。
> いつもながらきちんと説明文も添えてくださっていたので
> とてもよくわかりました。
> 給仕口の高さも低いのですね。
> そういえば中門も低く作られていますね・・・

そうですね。茶道は武人の嗜みとして発達してきた歴史がありますから、賊が簡単には乱入して来られないように工夫がしてあります。ですが、躙口のところに刀置きまで設えてあるとはびっくりしました。気が付かなかっただけかもしれませんが、見たことはなかったです。

> 茶室のことはよくわからないのですが(^^;
> 入る時には腰を低くして入るものなのでしょうか。

一気に賊が闖入できないように考えられているし、逃げられないようにもしているのでしょう。
また、至近距離で相対します。客がにわかに賊に返信しないとも限りません。武器なしで怖くなかったのかと思います。
それをうまく利用したのが赤穂浪士の討ち入りでしょうね。吉良上野介はお茶会を催していた最中だったはずです。ルール破りもいいところですが。

> 建物も興味深かったですが、おまんじゅうにも興味を惹かれました(笑)
> お抹茶も美味しそう。
> こういうところでの飲食は、より一層美味しく感じられそうです♪

アッシー君に、抹茶は平気かと聞いたら、私の祖母にいやというほど飲まされたから平気だと答えていました。
孫が逃げまわるので、代わりに飲まされていたようです。(^_^;)
Re: こんばんは。 
HARUさん、こんばんは。

> 連休は、周囲の者が休みなので引きずられて遊びに忙しく(笑)、ブログ訪問も夜になってからです(笑)。千家の歴史、鶴ヶ城のなかにある庵、氏郷さんの保護、そして取り壊しを恐れて保存した経緯、いや深い話です。たしかに、県指定では物足りない気がします。

こちらは、GW直前に帰省したのと、4日に馬事公苑に出かけただけでした。安近短のしょぼい生活を送っています。
恥ずかしながら、蒲生氏郷がそこまで頑張ってくれた話は今まで知りませんでした。気風の良い贅沢をしない領主というイメージでしたが、大人物だったようです。3千家が深く感謝しているのもよくわかりました。そのことに関しては、我がことのように嬉しく思いました。
会津は殿様には恵まれたようです。
 
こんばんは

読み逃げ・・・などと、そんな訳ではないけれど
コチラのブログは 何故だか心が、身体がドキリ!と
します。 不思議な感じ!

自分のこの目で 見学しても、こんな気持ちになるのだろうか?
そんな風にも思ったりして。
近頃不思議に思う事、ブログは其々沢山あります、コメント
交換して楽しむブログや、只々 見せてもらって感動したりと
これがブログの良い所かも~・・・

余計な言葉は要らないのかな?
Re: タイトルなし 
> こんばんは

そらまめさん、おはようございます。

> 読み逃げ・・・などと、そんな訳ではないけれど
> コチラのブログは 何故だか心が、身体がドキリ!と
> します。 不思議な感じ!

(ΦωΦ)フフフ…、そうですか。代わり映えしない爺さんが、延々と書き綴っているだけなんですが。

> 自分のこの目で 見学しても、こんな気持ちになるのだろうか?
> そんな風にも思ったりして。
> 近頃不思議に思う事、ブログは其々沢山あります、コメント
> 交換して楽しむブログや、只々 見せてもらって感動したりと
> これがブログの良い所かも~・・・
>
> 余計な言葉は要らないのかな?

自分で行くことができるところは限られてしまいます。見聞きすることも同様でしょう。
なので、私自身は他の方のブログを拝見するのが大好きです。
その往来がブログの良い所かなと思っています。

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