散歩三昧

散歩や旅行の合間に撮った写真に簡単な説明を加えました

 

名越切通しを歩く(1)

鎌倉七口とは三方を山に囲まれた鎌倉への陸路の入口を指すもので、一般に言われるのは以下の7つ。
1)極楽寺坂切通し
2)大仏切通し
3)化粧坂
4)亀ヶ谷坂
5)巨福呂坂
6)朝比奈切通し
7)名越切通し(なごえきりどおし)

現状の鎌倉七口は、巨福呂坂が新道となり痕跡だけ残して消滅。極楽寺坂切通しも普通の車道となり、明治時代以前の趣を残しているのは大仏切通、朝比奈切通、名越切通の3か所で、多少趣を残しているのが化粧坂と亀ヶ谷坂切通だ。

思うところがあり、1月5日に鎌倉駅から歩いて、『まんだら堂やぐら群』を経由して、名越切通しを第一切通しまで歩いた。そして、ちょっとだけ戻って、『大切岸』を見て、法性寺を経由して、逗子駅まで歩いた。その様子を少しずつ区切りながら取り上げていく。

鎌倉駅から名越切通しに入った辺りまで
案内記事は若宮大路を下馬で県道鎌倉葉山線(311号)に左折し、そのまま名越踏切に進むというものだった。ちょっとだけ案内と違う道を歩いたら、初端から迷子になってしまった。
若宮大路
若宮大路
近道したつもり
横須賀線のガードをくぐって下馬まで行くべきだったが、手前の道のほうが近そうに見えた。それが大間違いだった。材木座の辺りをうろちょろするはめに。
横須賀線のガード
滑川にはカルガモが居た
滑川にはカルガモが居た
本来ならば通らない道筋にあった辻薬師堂。大したお堂ではないと軽く見たのだが、実際はなかなか由緒有るもののようで、収蔵物は鎌倉国宝館に収蔵されているくらいのようだ。
この薬師堂は、建久元年(1190年)に、源頼朝が二階堂(現在の鎌倉宮あたり)に建立した医王山東光寺(一説に、二階堂行光が承元3年・1209年に永福寺の傍らに建立)の境内にあったものといわれる。後醍醐天皇の皇子護良親王が幽閉され、後に足利直義のために生害されたのが、東光寺である。南北朝時代には関東十刹の一とされた。
その後宝永元年(1704年)、薬師堂は、大町名越御嶽(名越切通しの近く)にあった古義真言宗長善寺に移された。長善寺は、奈良時代の神亀年間に由比の長者染谷太郎時忠の建立といわれる古刹。その後、大町辻に移り、延宝2年(1674年)5月には、水戸光圀も訪れている。江戸末期に焼失したが、薬師堂だけは残ったという。明治期の横須賀線敷設工事に伴い、現在地に移設された。

本来ならば通らない道筋にあった辻薬師堂
迷い込んだ住宅街。天地うろちょろすると不審者に見られそう。
迷い込んだ住宅街
『名越踏切』
漸く本来のコースの出発点である『名越踏切』に到着。かなり余計に歩いてしまった。途中に有名な安国論寺があったが、帰りに寄ろうと考えた。でも一気に逗子駅まで歩いたので、目論見は崩れてしまった。
『名越踏切』
名越踏切を渡ったらすぐの小道を左折
名越踏切を渡ったらすぐの小道を左折_1
名越踏切を渡ったらすぐの小道を左折_2
名越踏切を渡ったらすぐの小道を左折_3
『日蓮乞水』
『日蓮乞水』については、引用文の説明の通り。日蓮の鎌倉での活動の拠点となったのが、名越の松葉ヶ谷で、長勝寺、安国論寺、妙法寺といった日蓮が草庵を結んだ地とする寺院が並んでいるそうだ。日蓮は、横須賀から鎌倉に入るに際して、これから行こうとする名越切通しを通ったそうだ。現代の60半ばの爺さんが息も乱さずに上る道を、壮年期の在りし日の日蓮が上り降りできない筈はない。楽々越えていったのだろう。
大町大路のJR横須賀線名越踏切を渡り、名越切通へと通じる道には、鎌倉五名水の一つ「日蓮乞水」がある。
1254年(建長6年)、日蓮は名越切通を越えて鎌倉に入ったという。その折、水を求めた日蓮が、持っていた杖で地面を突き刺したところ水が湧き出したとされる。
『新編鎌倉志』には、「日蓮乞水は名越切通に達する路傍の小さな井戸を云う 昔日蓮が房総より鎌倉に来る時 此処にて清水を求めしに俄かに湧出せしとなり 大旱にも涸れる事なしとぞ、鎌倉五名水の一なりと云う」と記されている。
石碑には、「南無妙法蓮華経日蓮水」と刻まれている。現在は、井戸の形をしているが、元は湧き水であって、穴があいているだけであったという。

『日蓮乞水』_1
『日蓮乞水』_2
『日蓮乞水』_3
『名越坂踏切』
『日蓮乞水』のすぐそばにある。ここから『名越切通し』に入っていく。横須賀線を上を跨ぎ切るまでは、何とか現在の道になっている。但し、傾斜は『名越切通し』に入ってすぐにかなりきつくなる。
『名越坂踏切』_1
すぐ右折する
『名越坂踏切』_2
いよいよ急坂に入る。右側の小径だ。
いよいよ急坂に入る_1
いよいよ急坂に入る_2
いよいよ急坂に入る_3
いよいよ急坂に入る_4
いよいよ急坂に入る_5
これで急坂は終わりかななどと甘い考えがよぎった。そんな甘いものではなかった。
急坂は終わりかななどと甘い考えがよぎった
ここだけは人工的な道だ。昔の道が崩れてしまったのだろうか。転落したら、死んでしまうだろうなあ。それでも振り返ると富士山が見える。線路は下りだけが見えているが、上り線路は若干海側を走る。決して単線ではない。
ここだけは人工的な道だ_1
ここだけは人工的な道だ_2
ここだけは人工的な道だ_3
ここだけは人工的な道だ_4
ここだけは人工的な道だ_5
ここだけは人工的な道だ_6
ここだけは人工的な道だ_7
ここだけは人工的な道だ_8
此処が狭くて怖い。身体を横にして通り抜ける感じ。鉄パイプの下は急峻な崖だ。
此処が狭くて怖い
そのすぐ先にはこんな石仏が
こんな石仏が_1
こんな石仏が_2
人工的な構築物はここまで。これから先は昔のままの峠道だ。
人工的な構築物はここまで

名越切通しは、鎌倉と三浦半島を結ぶ要路のひとつであり、戸塚宿から鎌倉を経て浦賀へ続く浦賀道の一部でもあった。
切通しを含む名越路(名越坂とも)は、より南側にある小坪路とともに、かつては鎌倉から三浦半島へ連絡する数少ない陸路であった。鎌倉側の地域名ともなっている「名越」の名は、この道が峻険で「難越」(なこし)と呼ばれたことに由来すると言われる。

Comments

 
のんびりした風景ですね
お!電車もいる\(^^@)/
それにしても雪がないって暖かそうですね~
こんにちは! 
AzTakさん、こんにちは!
「鎌倉七口」何ていう言葉も知りませんでした 汗)
確かに鎌倉の地は海に面し、残り3方向は山で囲まれた
天然の要塞のようですね!
頼朝が守りやすく攻めにくいこの地を選んだ理由がわかる気がします。
それにしてもよく頑張りましたね!
残りの六口も似たような険しい道だと思います。
でも、途中できれいな富士を眺め、鎌倉の街を展望出来ただけでも
汗を掻いた甲斐がありましたね♪
 
鎌倉側から行かれたのですね。
私は逗子のほうから行ったことがあります。
ただ鎌倉のほうに降りる時に住宅街で何がなんだか分からなくなって
やっとこバスに乗った覚えがありますよ。
ちょっとわかりずらいですね。
富士山が綺麗に見えて良かったですね。
こんにちは。 
暖かい冬の陽射しを浴びての散策ですか。
羨ましいですね。
冬の澄んだ空気を吸いながら、昔の山道歩きが楽しそうです。
こんにちは 
富士山が綺麗に見えますね!
どんどん山を上っていく感じなんですか?
結構な勾配の道ですね~
こんにちは。 
名越は難越か、なるほど。これから先の道が楽しみです。詳細なルート説明で歩いている気分になれます。しばらく一緒に楽しみます。それにしても健脚です。まだ序の口ですよね。
AzTakさん 
こんばんは
鎌倉七口とは、聞いたことは有りますが見たことは無いです。
こうして見せて頂くと、標高は低いけれどもかなり急峻なんですね。
そこを切り通して電車を走らせ、車を走らせるにはかなり窮屈なのかもしれません。
Re: タイトルなし 
SONOMIさん、こんばんは。

> のんびりした風景ですね
> お!電車もいる\(^^@)/

そうですね。下り線の線路ですね。此処は、上り線と下り線とかなり線路が離れているようです。
諸般の都合があったのでしょう。一応、富士山が見えますね。

> それにしても雪がないって暖かそうですね~

温かそうどころか、1月5日は暑く感じるくらいの日でした。それも比較的暖かな鎌倉から、さらに、もっと暖かい逗子へ抜ける道ですから。全く寒くはありませんでした。
雪は今のところ降りそうにありません。
Re: こんにちは! 
> AzTakさん、こんにちは!

makiraさん、こんばんは。

> 「鎌倉七口」何ていう言葉も知りませんでした 汗)
> 確かに鎌倉の地は海に面し、残り3方向は山で囲まれた
> 天然の要塞のようですね!

そうなんですよね。

> 頼朝が守りやすく攻めにくいこの地を選んだ理由がわかる気がします。
> それにしてもよく頑張りましたね!

(ΦωΦ)フフフ…、ここのところ足腰の調子が良く、大丈夫な感じがしています。
何せ、中学校を卒業するまでは後ろの里山が夏以外の遊び場でしたから。昔を思い出して気分良く歩きました。昔だと、ちょっとした上りくらいは走っても行けたんですが。

> 残りの六口も似たような険しい道だと思います。

そうでもない道もあるんです。例えば、亀ヶ谷坂などはスマホをいじりながらでもOKな道だったりします。でも、此処はそんなこと絶対出来ませんから。

> でも、途中できれいな富士を眺め、鎌倉の街を展望出来ただけでも
> 汗を掻いた甲斐がありましたね♪

それは今回だけです。次回からは山の中。やぐら群があったり、本当の意味で切通しらしいところがあったり、大切岸があったり、そして逗子の山並みが見えたりします。
もしも行くことができたら、さらに数km程山道を歩いて、釈迦堂口切通し(十分に険しいのですが、鎌倉から鎌倉なので、七口には数えられていない道)に行こうと考えたのですが、大切岸からすぐのところで工事中で通行止め。残念ながら10km以上の山道歩きにはなりませんでした。
Re: タイトルなし 
aunt carrotさん、こんばんは。

> 鎌倉側から行かれたのですね。
> 私は逗子のほうから行ったことがあります。
> ただ鎌倉のほうに降りる時に住宅街で何がなんだか分からなくなって
> やっとこバスに乗った覚えがありますよ。
> ちょっとわかりずらいですね。
> 富士山が綺麗に見えて良かったですね。

今回は鎌倉から行きました。切通しをまんだら堂やぐら群を見ながら、第1切通しまで行き、途中まで戻って大切岸に行きました。その先の山道をすたこら歩いて釈迦堂口を強行突破しようなどと考えたのでしたが、大切岸のすぐ先で工事中で、職人さんが工事をしているところを素知らぬふりをして通り抜けるわけにもいかず、仕方なく、法性寺に抜け、逗子駅まで歩きました。
今回は全コース歩き通しました。
私は近道しようと姑息な考えをして行き止まり道に阻まれ迷いましたが、案外わかりやすい道のようですよ。
Re: こんにちは。 
S-masaさん、こんばんは。

> 暖かい冬の陽射しを浴びての散策ですか。
> 羨ましいですね。

今回は、不順な天候に苦しめられている日本海側の方のは申し訳ないくらいの上天気で、相当汗をかきました。この先は、昔のままの道に入っていきます。のどが渇いても自販機などという洒落たものが一切ありません。ちなみにトイレもありませんでした。

> 冬の澄んだ空気を吸いながら、昔の山道歩きが楽しそうです。

此処から先が良かったです。まんだら堂やぐら群とか、第一切通しとか大切岸とか、見どころいっぱい。怖さもいっぱいの山道でした。
Re: こんにちは 
モカさん、こんばんは。

> 富士山が綺麗に見えますね!
> どんどん山を上っていく感じなんですか?
> 結構な勾配の道ですね~

そうですね。もう暫くかなり急な上り道があり、その後は上ったり下ったりの切通しが続き、最も狭隘部の第一切通しに繋がります。
そこから、分岐点まで戻りちょっと怖い道を上り降りします。行った先に大切岸などがあります。
結構景色が宜しいのですが、しっかりした体力がないと厳しいコースかもしれません。
Re: こんにちは。 
HARUさん、こんばんは、

> 名越は難越か、なるほど。これから先の道が楽しみです。詳細なルート説明で歩いている気分になれます。しばらく一緒に楽しみます。それにしても健脚です。まだ序の口ですよね。

十津川村などに行きつけている人には、大した道ではないと思います。でも、この先は自転車さえも通行できない箇所が殆んどです。その途中に、まんだら堂やぐら群、第一切通し、大切岸などの見どころがあります。どちらかと言うと、少しだけ厳しいハイキングコースという感じですね。
今回、大切岸から、行くことができれば、更に山道を数km歩いて、HARUさんが感激しそうな釈迦堂口切通しを抜けようと思ったのですが、呆気無く、通行止めに遭いました。誰もいなければ、素知らぬふりをして通り抜け、完全に通行禁止になっている釈迦堂口切通しをもくぐり抜けようと思いましたが、工事の人がいて、…。
仕方なく、法性寺の方に下りました。また、この下り坂が険しくて、…。非常に怖かったです。
Re: AzTakさん 
> こんばんは

のんびり熊さん、こんばんは。

> 鎌倉七口とは、聞いたことは有りますが見たことは無いです。

WikiPediaの説明です。
鎌倉七口とは三方を山に囲まれた鎌倉への陸路の入口を指す名数。鎌倉時代には「七口」の呼び名は無く京都の「七口」をもじったもので「鎌倉十橋」「鎌倉十井」などと並ぶものである。
たまたま7口あったようです。更に釈迦堂口切通しというものすごいのがあるのですが、崖崩れの危険があるので、通行禁止になっています。あと少しで最大の見せ場のところでです。こちらは、市内の通りぬけなので、七口には数えられていません。

> こうして見せて頂くと、標高は低いけれどもかなり急峻なんですね。

これから、まだ、昔ながらの道を登ります。(^_^;)

> そこを切り通して電車を走らせ、車を走らせるにはかなり窮屈なのかもしれません。

鉄道も自動車道路もともにトンネルを潜り抜けます。1分くらいで通り抜けちゃうと思います。自転車でさえ通り抜けられない山道をえっちらおっちら上り降りします。ただ単なる峠路ではなく、見どころはいくつかあるんですよ。
こんばんは 
穏やかな日差しを浴びて散歩ですか^^
のんびりとした時間が過ぎていきますね^^
お、富士山が見える!
富士山は綺麗ですね~~
Re: こんばんは 
土佐けんさん、こんばんは。

> 穏やかな日差しを浴びて散歩ですか^^
> のんびりとした時間が過ぎていきますね^^

そのつもりだったのですが、イキナリ落っこちそうなところを通らないと先に行けない箇所がありました。この先は完全な急勾配の山道です。自販機など一切ありません。トイレも無しです。鎌倉時代から明治の初めまで使われていた道のようです。
日蓮さんが通ったのがこの道だそうです。もしかすると、吉田松陰も瑞泉寺の住職に会いに行くのに、この峠路を通ったのかもしれません。その可能性が高かったように思います。

> お、富士山が見える!
> 富士山は綺麗ですね~~

鎌倉や藤沢からはよく見えるようです。ましてはこの地点は山の上ですから。
でも、てっぺんじゃないんですよ。これからが急峻な上りになります。

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