散歩三昧

散歩や旅行の合間に撮った写真に簡単な説明を加えました

 

田浦 秋の見学会(4)

掃海艦『はちじょう』の艦内を見る(3)
甲板上から見た長浦港の様子
すぐ目の前に見えるのは処分を待つだけの潜水艦
機密の塊のために、安易にスクラップに出すようなことはできないのだ。その先にある艦籍番号152は護衛艦『やまぎり 』。
処分を待つだけの潜水艦ほか
巡視船『たかとり』
小笠原海域での中国漁船団による大規模な珊瑚密漁取り締まりにも出かけるクラスだろう。中国漁船団は領海侵犯や資源が枯渇しようがどうしようがお構いなしの無法ぶりのようだ。殆んど休みなしの出港で疲れ果てていることだろう。
巡視船『たかとり』
巡視艇『ゆうづき』&『うらゆき』
『ゆうづき』は『うらゆき』の後方に停泊。沿岸警備が主任務のようだ。
巡視艇『ゆうづき』&『うらゆき』
油船YG201号270t型&油船YO29号490t型
長浦港内の艦艇に給油するための船舶
油船YG201号270t型&油船YO29号490t型

これで、掃海艦『はちじょう』の艦内見学を終え、巡視艇『ゆうづき』を見るべく下船した。
移動のために岸壁を歩いていたら、珍客オオバンがいた。私は不忍池で見たことがあるだけ。オオバンも移動中だったのだろうか。

オオバン_1
オオバン_2

巡視艇『ゆうづき』
本年3月末に竣工し、6月に就役したばかりのピッカピカの巡視艇だ。掃海艦『はちじょう』から移ってきたので、より狭小な船体に驚く。
乗組員は8人で、64トン、全長27メートル、速力25ノット以上。
先代より約10ノット速くなり、日本語、英語、中国語、韓国語の4カ国語に対応する防災情報などの表示装置が新たに設置された。そうは言っているものの、『停戦命令表示装置』以外の何物でもないのだろう。
また、暗闇でも姿を認識できる夜間監視用装置、海底の形状を立体的に表示でき、沈没船の捜索時などに用いられる海中捜索装置も搭載された。
言ってみれば、若干ハイテク度が上がったということになろう。

『ゆうづき』&『うらなみ』
全くの同型で就役も同時。奥の『ゆうづき』が今回の見学対象の巡視艇。
『ゆうづき』&『うらなみ』
『ゆうづき』の内部
『ゆうづき』の内部_4
『ゆうづき』の内部_5
『ゆうづき』の内部_6
『ゆうづき』の内部_7
『ゆうづき』の内部_8
『ゆうづき』の内部_9
投石防護網格納箱
中国船の荒くれぶりに対応すべく備えてあるとのことだ
『ゆうづき』の内部_10
『ゆうづき』の内部_11
『ゆうづき』の内部_12
『ゆうづき』の内部_13
『ゆうづき』の内部_14
『ゆうづき』の内部_15
停船命令表示装置
日本語、英語、中国語、韓国語の4カ国語に対応する表示装置なのだそうだ。
停船命令表示装置

ことなみ型巡視艇(ことなみがたじゅんしてい、JCG PC Kotonami class)は、海上保安庁の巡視艇の一種である。分類上はPC型巡視艇で、船形は23メートル型。
平成22年度(2010年度)予算で最初の2隻の建造予算が計上され、2012年3月に就役した。本型により、老朽化した航路哨戒用の23メートル型巡視艇のしきなみ型と、特23メートル型巡視艇のあきづき型を代替する。
船体は防弾仕様の軽合金製で、波による動揺を抑えるため喫水線近くの船体側面にフィンが設置されている。また、夜間監視装置、停船命令表示装置を装備している。


おまけ
レンガ造りの倉庫
『横須賀造修補給所N-4倉庫』の表示あり。旧横須賀海軍軍需部第三計器庫だったようだ。
レンガ造りの倉庫_1
レンガ造りの倉庫_2
レンガ造りの倉庫_3
レンガ造りの倉庫_4
かなり古い建物と引き込み線
引込線のレールも残っていた。七釜トンネルから、このエリアに複雑にレールが伸びていたんだろう。
かなり古い建物と引き込み線

以上で、『田浦 秋の見学会』シリーズは終了です。最後までご覧頂きありがとうございました。

 

田浦 秋の見学会(3)

掃海艦『はちじょう』の艦内を見る(2)
曳航掃海具巻揚装置
相当な深さまで沈めるのだろう。巻取り装置もかなり大型になっている。
曳航掃海具巻揚装置
S-7機雷処分具2型
下記説明は、S-7機雷処分具全般の説明。当初、中深度用に開発された、これは、その後、深深度用として開発されたS-7・2型だ。当然のことながらノウハウの塊だろうし、高価なものだと思う。
中深度の円筒型機雷処分具で、航走体先端に超音波水中映像装置やマジックハンド式のマニピュレーターを持つ。全長は3.8m、重量は約500kg。艇の探知機が深い海底に機雷らしきものを発見した際、確認と処分のために使用される。超音波映像装置やテレビカメラによって目標に近づき、艇のモニターで目標の形状や種類の確認を行い、係維機雷であればカッターでワイヤーを切断、沈底機雷であれば爆雷を投下して時限式のほか音響指令で爆発させ機雷を処分する。
掃海艇「うわじま」型に搭載されているほか、深深度用としてS-7・2型を掃海艦「やえやま」級に搭載している。後継の処分具としてS-10が開発されている。

S-7機雷処分具2型_1
甲板も勿論鉄板ではなく木の板を使用している
S-7機雷処分具2型_2
S-7機雷処分具2型_3
説明図
説明図
機雷捜索
説明図
機雷捜索説明図
掃海具揚収クレーンほか
船尾にある蟹の足みたいな機械装置が掃海具揚収クレーン。白く見えるのが、曳航掃海具のフロート(浮標)。黄色いのが、深深度用S-7・2型機雷処分具で、その上のクレーンがS-7用クレーン。そして、何より船体外板は木造船であることが示している。
掃海具揚収クレーンほか
水中処分員用の装備
機雷のすぐ近くまで行くのだろうから、神経を使う作業になるのだろう
水中処分員用の装備_1
水中処分員用の装備_2
水中処分員用の装備_3
水中処分員用の装備_4
水中処分員用の装備_5
水中処分員用のゴムボート
水中処分員用のゴムボート_1
水中処分員用のゴムボート_2
兵装
JM-61-M20mm多銃身機銃 × 1基
戦闘用の艦船ではないので、その種の装備はないが、今どきは海賊が横行するような物騒な状況なので、自衛のために最低限の兵装を施している。バルカン砲というものだ。
JM-61-M20mm多銃身機銃_1
JM-61-M20mm多銃身機銃_2
JM-61-M20mm多銃身機銃_3
説明図
説明図
ジャイロコンバス・信号探照灯・双眼鏡
ジャイロコンバス・信号探照灯・双眼鏡
ブリッジ内部
すごい人だかり。どんな船舶であっても、常に人気のエリアのようだ。
ブリッジ内部_1
ブリッジ内部_2
ブリッジ内部_3
ブリッジ内部_4
階段は非常に急勾配
私の真下に位置するのは非常に危険。ついでに言えば、艦船見学にスカート姿で来るのは、本当にやめてほしい。
階段は非常に急勾配_1
階段は非常に急勾配_2

 

田浦 秋の見学会(2)

海上自衛隊が世界でもトップレベルと言われているものが2つある。一つは潜水艦関連の技術。もう一つは掃海関連の技術。
イラン・イラク戦争においては、ペルシア湾にタンカー航行妨害用の機雷が敷設された。
湾岸戦争においてもイラク軍がクウェート沖合いに機雷を約1,200個敷設した。戦後に日本を含む国際部隊が掃海作業を行っている。とりわけ、紅海やペルシア湾には機雷が数個敷設されただけで、原油価格が大きな影響を受け世界経済が激しく動揺するため、近時テロ目的の機雷が各国により非常に警戒されている。
初めての海上自衛隊派遣に関して、賛否両論の激しい意見が飛び交った。私は危険性の高い機雷掃討に、世界トップレベルにある海上自衛隊が参加して安全性確保に寄与したことは、金銭のみの支援などとは比べ物にならない大きな国際貢献だったという立場に立つ。


掃海艦『はちじょう』の艦内を見る(1)
乗員63名の世界最大級の木造船舶。他の艦船のように鋼板を使用すると、どうしても磁気を帯び、磁気を検知するタイプの機雷、磁気をも作動条件の一つとしている複合型機雷、の餌食になってしまう。そのため、掃海艦艇は従来から木造船である。2016年就役予定の次期開発型は、負荷を軽減すべく、FRP船舶となる予定。
やえやま型掃海艦は深深度の機雷に対応できる機能を持つ。味方の潜水艦が安心して通行できるようにするわけだ。

掃海艦『はちじょう』_1
掃海艦『はちじょう』_2
随分、多数の見学者が乗船しているなあ
掃海艦『はちじょう』_3
掃海艦『はちじょう』_4
掃海艦『はちじょう』_5
『つしま』
はちじょうの反対側に停泊していた。艦体右側を見るのに都合が良いので、何枚か撮ってみた。
『はちじょう』と同型艦。大きさ的には取るに足らない艦船だが、2011年10月、バーレーン沖ペルシャ湾にてアメリカ合衆国とイギリス共催による多国間掃海訓練に日本として初参加した実績を持つ。

掃海艦『つしま』_1
掃海艦『つしま』_2
掃海艦『つしま』_3

「はちじょう」は、中期防衛力整備計画に基づく平成2年度計画掃海艦303号艦として、日本鋼管鶴見造船所で建造され、1991年5月17日起工、1992年12月15日進水、1994年3月24日に就役の後に第2掃海隊群第51掃海隊に配属された。
 ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
潜水艦隊のための航路啓開を主任務としており、従来の掃海艇では対処不可能な深深度に敷設された機雷への対処能力が付与されている。従来の海上自衛隊掃海艇と同様、磁気反応型機雷を避けるため木造であり、アメリカ海軍のアヴェンジャー級とともに、世界最大級の木造船舶となっている。


機雷の種類
機雷の種類
A-海中,B-海底,SS-潜水艦
1-浮遊機雷
2-浮遊機雷
3-係維機雷
4-短係止機雷
5-沈底機雷
6-CAPTOR機雷/魚雷射出型機雷
7-上昇機雷

機雷の作動方法
機雷の作動方法として大きく分けると触発機雷 (Contact mines) と感応機雷 (Influence mines) の2つに分けられる。触発機雷は艦船が接触することにより爆発する機雷で、触角機雷および水中線機雷などがある。ヘルツ式触角を用いた触角機雷は現在でも見ることができる。感応機雷は艦船の航行により発生する船舶特性により機雷が感応して作動する機雷で、触発機雷に比べると広い危害範囲を持っている。
過去には、感応機雷には艦艇の磁気により乱れた地磁気に感応する磁気機雷、艦艇の出す音響に感応する音響機雷、艦艇が航行することにより発生する負水圧を感知する水圧機雷、船体とスクリューなどの異種金属間で発生する電流を捉えるUEP機雷などが開発され、21世紀の現在では、これら複数のセンサーからの情報に基づく高度な起爆条件が設定できる複合機雷が主流を占める。

ロシア帝国の係維機雷。突起に触れると爆発する古典的な触発機雷。
ロシア帝国の係維機雷
曳航掃海具のフロート(浮標)
これらが『浮き』だなんて、釣り師の人が驚くような感じだが
曳航掃海具のフロート(浮標)_1
曳航掃海具のフロート(浮標)_2
曳航掃海具のフロート(浮標)_3
曳航掃海具のフロート(浮標)_4
曳航掃海具のフロート(浮標)_5
曳航掃海具のフロート(浮標)_6
複合掃海説明図
感応(磁気・音響)掃海というもの。『71式音響掃海具S-2改』による磁力発生と『85式磁気掃海具S-6』による音響発生との挟み撃ちで感応型の機雷を爆破させる。
複合掃海説明図
深深度係維掃海説明図
要は潜水艦を標的とする機雷をどう掃討するかの説明だ。係維掃海と機雷掃討とが一緒に描かれているが、よくわかりにくい。下記URLのほうが理解しやすそうだ。
深深度係維掃海説明図
機雷探知機AN/SQQ-32
可変深度式のソナー
機雷探知機AN/SQQ-32の写真は無し
説明図
機雷探知機AN/SQQ-32の説明図
SQQ-32VDS巻揚げ装置
SQQ-32VDS巻揚げ装置_1
SQQ-32VDS巻揚げ装置_2

上掲写真の説明図では掃海の仕組みが今ひとつ理解できなかったと思う。もう少しわかりやすい解説ページを見つけた。
比較的よく分かるのではないかと思われる解説ページヘjump

 

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